One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ Slow,Small,Simpleな家づくり(その4)人探し編(1)2017/01/01

車庫の木組みの様子2000.07.27
2002年9月に開催された、富山建築士会主催のオープンハウスに協力した際にまとめた文章を一部修正して掲載しました。

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Our House In Green Valley(蒼い谷の家)
Slow(ゆっくり)Small(小さく)Simple(簡素に)

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「大工さん選びは、スーパーマーケット選びと同じ」
天野一男設計士の言葉より

== 大工さんに求めること ==

一生に一度有るか無いかの、我が家作りです。どの大工さんに依頼するか、私たちは迷いました。私たちが最初求めていた大工さんの条件は、

①木組みの伝統技を受けついている大工さんであること
②職人として腕がいいこと
③かかった費用の請求が、詳細・明確であること、そして
④遠い、近いにかかわらず親類ではないこと
でした。

①「木組みの伝統技を受けついている大工さんであること」について
我が家は、木造、束石上の柱立て、そして大事な構造部は金物を使わない木組みで固める在来工法(昔から行われてきた日本の建築工法)で建てることに決めていました。

人それぞれ好みがありますが、私たちは木の家が一番好きだったので、その木の家を、丈夫で長持ち、しかも補修しやすいものにするためには、在来工法が適していると思いました。ただし在来工法をうたっている大工さんの中には、金物を多く使う大工さんもおられるようです。私たちは時間がかかってもいいから、継ぎ手仕口を加工して、木組みで建ててくださる大工さんを求めました。


②「職人として腕がいいこと」について
誰でも腕のいい大工さんにお願いしたいものですね。大事な家ですから。


③「かかった費用の請求が、詳細・明確であること」について
この日までには入居したいという要望は、私たちにはありませんでした。家作りに3年かかろうが、5年かかろうが構いませんでした。いやむしろ、長くかかった方が、家を作る楽しみが長く続くので、むしろ歓迎でした。

職人さんには、暇な時に、心身共にもゆとりのある時に、いい仕事をしてもらいたかったのです。そして、1つの工程が終わった時点で、それぞれのかかった費用を支払っていきたいと思っていました。だから、1坪いくら、といったどんぶり勘定の支払いはしたくありませんでした。


④「遠い、近いにかかわらず親類ではないこと」について
この④番だけ、「・・ではない」といったネガティブな条件です。親類、特に遠い親類の大工さんの場合などは、どうしても自分たちの要望を言いにくい場合があります。私たちは、大工さんとドライな関係、要求や話し合いがしやすい関係を望みました。親類に限らず、要望を言いにくい人は遠慮したいと思っていました。

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