One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 春の風に吹かれながらの薪割り …by M2017/02/17

ポコポコと薪ができます
昨日は、気温が15度まで上昇し4月上旬の暖かさでした。今月初めにハプニングがありながらも切り倒したコナラ3本分の原木、ご近所の方に手伝っていただき運び終えてありました。夫いわく、2.5立米くらいとのこと。

※ハプニングに関しては下記の記事をご覧ください。
http://onesway.asablo.jp/blog/2017/02/04/8350152


原木の切り倒しから運搬に要した時間は…

1日め:2時間:3本の伐採と2本分の玉切り(ハプニングがなければ1時間ほどで済んだと思います。)
2日め:1時間:玉切りにした薪の運搬(軽トラックで2回分。1回目はご近所の方がお一人で家まで運んでくださいました。)
3日め:1時間:1本分の玉切り(夫が一人で行いました。)
4日め:1時間:玉切りにした薪の運搬(ステーションワゴンで1回分。夫が一人で行いました。)

多く見積もって計、約5時間。そして、昨日は陽気に誘われて夫が薪割りを始めました。

土地を購入し、家の新築工事が始まる2年前に薪の原木を買い薪割りを始めた夫。最初は斧が薪に当たらず四苦八苦していました。今ではほぼ100%の命中率で、ポコポコと薪ができていきます。

これでひと月分くらいの薪になるだろうとのこと。晴れ間を狙い細切れの時間を使って、ひと月分の薪ができるのですからすごいことです!

■ 鉄の斧と金(カネ)の薪割り機 …by T2017/02/17

鉄の斧
先日、生まれて初めて薪割り機を使う機会がありました。最初に結論を言いますと、やっぱり斧で割った方が良いと思いました。その主たる理由はこういうことです。

現在のところ斧割りで何の問題も感じないからです。将来、体力が衰えて、というよりも気持ちが萎えてしまい、斧割りが困難になるときがくるかもしれません。その時は高価な薪割り機に投資するよりも、薪ストーブに代わる暖房器具に投資・設置して、薪ストーブはそのまま残し、時々細々と自分で割ったり、既に割られた薪自体を購入して楽しむといった暮らしに移行すれば良いと思っています。それに薪割り機といっても結構体力を必要としましたよ。


薪割り機の良い点を推測すると
① 作業時間を短縮できること
② 作業労力を減らすことができること
③ 割りにくい木も細かく割れること などです。

つまり薪割り機の良い点とは、速くて楽(ラク)なことだと言えます。


でもそれは本当でしょうか?

斧割りの場合、すき間時間を見つけて作業をただちに開始できます。途中での作業中止や片付けも簡単です。一方薪割り機は準備・片付けに時間がかかります。また購入費と維持費が掛かります。購入費や維持費とは他の場所での労働時間を投資して手に入れた金銭です。金銭自体に時間がかけられているのです。


ヘンリーソローは『ウォールデン』の中で書いています。
「私がいま徒歩で出発すれば、夜までには到着する。・・その間に君は汽車賃を稼ぎ、翌日の何時かに(汽車に乗って)そこへ着く。」つまり「最も迅速な旅行者というものは歩いていく人だ」と。

これは薪割りにも言えることではないでしょうか。

薪割り機は楽(ラク)かもしれません。でも斧割りに比べると楽(タノ)しくはありません。薪割り機は使えば使うほど動力源のエンジンを消耗・劣化させます。斧割りは動力源である人間身体を鍛え長持ちさせます。つまり使用とメンテナンスが同時進行なのです。

また人間の燃料は食物です。ガソリンに出費しても喜びはありませんが、食事に出費するのは食べる喜びがあります。

というわけで、僕の意見では斧に軍配があがります。あなたはどう思いますか?