One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 土を喰らう日々 by M2017/07/18

土を喰らう日々
今朝、朝食を食べていた時、かつて読んだ水上勉のエッセイ「土を喰らう日々」を突然思い浮かべました。詳細は忘れましたが、著者が家のそばで畑を耕し、そこで収穫できた野菜で料理を工夫する様を記した作品だったと思います。読んだ直後にいつかはそんな暮らしをしたいと思ったことも同時に蘇ってきました。

今朝の食卓はまさに我が家の菜園で収穫できた野菜をなんとかマンネリにせずに私なりに工夫して料理したものでした。採りそびれ大きくなりすぎたキュウリは牛小間肉と炒め、唐辛子とコチジャン、そして醤油で味付けの後、片栗粉でとろみをつけていただきました(写真を撮るときにはすでに手をつけてしまっていたので除外)。数日前に漬けたぬか漬けも食べごろに。シシトウは甘辛く煮て佃煮風に。インゲンはさっと茹でて胡麻和えに・・・。

1年前の3月に仕事を辞めて以降、全く買わなくなった食材が2つあります。ジャムと佃煮です。どちらも時間さえかければ簡単に作られるものです。ジャムはヨーグルトに入れて毎日食べます。休日は、クリームチーズと一緒にパンに塗っていただくこともあります。佃煮は酒の肴に、あるいはお弁当の一品に活躍してくれます。

時間があれば、多くのものは自宅で作られるのだと思います。幼い頃、私の実家は父親以外誰も車に乗れませんでした。父親が仕事から帰ってくるのは夕食の直前でしたから、肉魚豆腐以外はほぼ自給の生活をしていたように記憶しています。スーパーマーケットへ行くことはなく、町から魚屋さんとお豆腐屋さんが毎日のように家に来てくれました。肉を食べることは滅多になく、魚と豆腐がタンパク源だったのだと思います。野菜は近くの畑で採れたものでした。当時は、スーパーマーケットがある街での生活に憧れたものでした。

しかし、今朝感じた私たちの「土を食らう日々」。
料理を一大事として暮らせることに喜びを感じています。

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