One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 期せずして完成したもの by M2017/07/23

アナベルのドライフラワー
期せずしてアナベルのドライフラワーができました。しかも、まあまあ高いクオリティーでです。

昨年の今頃、アナベルのドライフラワー作りに四苦八苦していました。色々なウエブサイトを参考にしながら試行錯誤し、ありたけのアナベルでドライフラワー作りを試みたのですが、結局、綺麗にはできませんでした。その中で飾れるほどにできたのが、炎天下の中、戸外に駐車した車の中で乾燥させる方法でした。

そんなことで今年はドライフラワー作りには熱が入らず、生花を切っていける日々でした。ところが…

アナベルのまだ少し白くなりきれていない一輪が銅器の花瓶の中でドライフラワー化しているではありませんか!3日前、葉が萎れ始めたので活け変えようかと思いました。が、待て待て、物は試しとばかり、葉だけを取り除き、花瓶の水をあけ、花だけにしたアナベルを花瓶に戻しました。写真が今日の姿です。

去年、あんなに苦労してもできなかったアナベルのドライフラワーがいとも簡単にできたではありませんか!要因として考えられるのは、少し緑が残っている若い花を使ったことと、ここ数日の猛暑ではなかったかと思います。

諦めていたドライフラワー作りでしたが、この体験を1度だけに終わらせないようこの後も試してみようかなあ!?

■ アウト・オブ・アフリカ by T2017/07/23

アリス・ロパーツ著『人類20万年遥かなる旅路』
今朝、目覚めるとまだ雨が降り出していなかったので、ジョギングに出かけました。途中ポツポツと降り出しましたが、本降りになる前に帰宅できました。小雨の中を走っている時、TOTOの『アフリカ』の歌詞が頭の中を流れました。

アフリカに降る雨を讃えよう。

先週、アリス・ロパーツ著『人類20万年遥かなる旅路』(2013)という書物を読みました。私たち現生人類(ホモサピエンス)が東アフリカに誕生し、アフリカを出て全世界に広がった軌跡を辿るフィールドワーク研究記録です。

「(人間は)他の四肢動物に比べて、短距離ではそれほど速く走れないが、長距離では決してひけをとらない。私たちは霊長類の中で唯一、長距離を走れるようになった種なのだ。(中略) 歩いたほうがエネルギーの消費が少なくてすむのに、なぜ人間は、あえて走るようになったのだろう。それは、走らなければ生きていけなかったからだ。弓矢のような道具が発明される前、祖先たちは長距離を走って獲物に接近して槍で仕留めるか、あるいは、追いつづけることで獲物を疲れさせて捕らえていた。走らなければ、大きな獲物を捕らえることはできなかった。」(前掲書より抜粋)

現在の貨幣経済社会では、自分も含め殆どの人間は、一部の生産者が仕留めたりさばいたりした食肉に、あたかも死肉を横取りするハイエナのごとく喰らいついて生きています。だから生きるために自ら走る必要がなくなったのかもしれません。でも一方で人間は数万年にわたり長距離を走ることのできる遺伝子とその恩恵を脈々と子孫に繋げてきてくれました。

なぜ走りたくなるのか。走る力はどこから湧いてくるのか。その答えは意識にはのぼらないレベルで、内なる遺伝子に記録されているのかもしれません。火や灯火を見れば何となくホッとした気分になるのと同様に。