One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 季節を勘違い!? by M2017/09/01


八重山吹

写真は八重山吹です。初夏の庭を彩る花ですが、今頃咲いています。この夏は、当初暑い日が続いたのですが、梅雨が長引き、ここ数日は9月下旬の涼しさ。八重山吹は季節を勘違いしたのかもしれません。

道路脇の植栽

この八重山吹は道路脇にあります。春のユキヤナギ、初夏の八重山吹、夏のアベリア、秋の萩と4種類の混植になっています。今年は、萩が例年よりも早く咲き出したので、今はアベリアと萩と八重山吹、3種類の花を同時に見ることができます。

季節は巡るのですが、毎年少しずつ違いがあり、その妙が面白くもあります。

■ 日本の森は照葉樹林の森 by T2017/09/01

熊野本宮大社の杜
私たちの住む金山里山はコナラやクリなど落葉広葉樹中心の森です。しかしこれは人間が生きていくために自然の山に人の手を加えていった結果の森です。ですから里山が今後放置されたならば、落葉樹はいずれ自然淘汰され極相として常緑広葉樹いわゆる照葉樹林の森に帰っていくことでしょう。昨今は温暖化が進み、我が家の場所でもタブノキが元気に育つくらいですから、その進行は加速されつつあります。

そんな鬱蒼とした照葉樹林の森を想像できないならば、熊野古道の森や伊勢神宮の鎮守の森に行けばよく分かります。そこにはコナラやクリ、クヌギといった落葉ドングリの木は見られませんでした。

どちらの森が良くてどちらが悪いといった判断は、何を基準に判断するかによって変ります。人間が森の恵みによって生かされる暮らしを基準に考えれば落葉広葉樹林を良しとするでしょう。その証拠に縄文時代、日本の人口は落葉樹比率の高い東国の方が照葉樹の多い西国より人口が多かったのです。一方、自然に逆らわない原生林という基準で考えれば照葉樹林に軍配。しかもタブノキやカシ、シイ、クスノキ(クスは北陸にはあまり見られませんが)は根が強力で津波などに強いといわれます。新宮市や那智勝浦などの紀州灘沿岸の防風林は松林ではなく照葉樹中心でした。

我が家の雑木林はドングリの転がる庭というコンセプトのもと、コナラやクヌギ、クリ中心です。しかしタブやカシ、シイ、タブも結構植わっています。適応戦略として、また多様性の見地から将来どちらに転んでも良いようにしてあります。

では薪焚き人として薪ストーブの燃料としてはどちらが良いか。一般的にコナラやミズナラなど落葉広葉樹の薪が良いと言われていますが、僕の17年の薪焚き経験から結論を申します。

落葉、照葉どちらも良し。薪に貴賎の区別なし。最高の薪はそこにある薪。