One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ KAKIのオープンハウス by T2017/09/20

優勝カップ兼副賞_石川金矢さん作「白い壷」
先日、KAKI CABINETMAKER(富山市粟巣野にあるオーダー家具製作所)から恒例のオープンハウス案内葉書が届きました。毎年春と秋に企画されるイベントです。

毎回葉書を頂きながらここ数年私たち夫婦は顔を出しておらず、申し訳なく思っていたところ、今回の葉書に懐かしい名前を発見しました。

「今回は、カナダ在住の陶芸家石川金矢さんの作品も併せて展示いたします。」

現在唯一我が家にある石川金矢さんの作品「白い壷」(僕命名)には、忘れられない思い出がこもっています。

今から31年前の1986年11月。KAKI主催の自転車タイムトライアルレースがありました。僕は幸運にも2位とわずか5秒差の僅差で優勝しました。その時の優勝カップ兼副賞が石川金矢さん作「白い壷」だったのです。

当時自転車バカだった僕は陶芸や美術に対し全く興味がありませんでした。正直なここだけの話ですが「こんな骨壷みたいな賞品を貰ってどうすればいいんだ」という思いでした。2位以下の選手は自転車のパーツやカスク(自転車用ヘッドギア)など僕も欲しい賞品を次々と貰っているのに、何で1位が・・。僕は富山サイクリングセンターの伴走車に「白い壷」を預けお店まで運んでもらい、それからだいぶ日数を経過して自宅に引き取りました。

時を経過し、時間の洗礼を受け、今もなお残るものは本物の証だということでしょう。あの時自転車のパーツやチューブラータイヤなど消耗品を賞品として貰っていたとしたら、今頃消えてなくなっていたでしょう。石川金矢さんの「白い壷」は今もなお我が家に大事に保管され、時々花器として飾られています。

これ見よがしに優勝カップをリビングに飾れば俗物根性丸見えですが、石川金矢さんの「白い壷」に野の草花を生けても決して嫌味ではありません。さり気なくお洒落で控えめな「白い壷」なのです。

ちなみにKAKIのレースの日、僕は生まれて初めて本物の火が燃える薪ストーブに出会いました。それは現在のKAKIの作業場にあった薪ストーブでした。

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