One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 屋根裏から床下まで by T2017/10/14

屋根裏ロフト_左側に長持が見えます
昨日の妻の記事について追記です。妻は「我が家は1日活動すれば使わないスペースがない」と書いていました。それは本当です。

まず屋根裏ロフト。ここは物置として活用していますが、今のように季節の変わり目には頻繁に上ります。夏物衣類を収納し冬物を出す、網戸を収納する、毛布を取り出す等々。ここには親戚から頂いた木製長持(懐かしい)があり、この中に夏用布団やゴザが入っています。

次に大梁。五間ものの米松一本梁が吹き抜けの屋根裏を貫いています。幅が約40センチメートルほどありますから上を歩くことができます。煙突の屋根貫通部や妻部分のオペレーターガラス窓など、普通だったら足場や梯子を立てないと届かない場所の掃除をしたりメンテナンスしたりする動線として活躍します。

そして床下ベースメント。我が家の基礎の立ち上げは約2メートルほどありますから、床下にちょっとした空間ができたわけです。欧米の建築物には半地下のいわゆるグランドフロアがあって、ワイン貯蔵庫とかパントリーとして活用されていますが、我が家のベースメントは地面を掘らずに基礎内に作られています。現在は自転車のメンテナンスや冬場の木工作業場所として使われたり、保存野菜や採取種を保管しておくパントリーとして活用されています。また約5メートルの雪吊り用木棒や真竹も収納できます。収納されている上部は何とバスルームです。水洗トイレの床下も植木鉢やコンクリートブロックなどの保管場所になっています。

横五間、縦三間半の長方形で小さい家ですが、隅々活用するように努めています。小さい家ですが廊下や壁などで空間を仕切らないようにすれば、汎用性が高まります。

加えて小さいワンフロアの空間は暖房効率も上がります。我が家の唯一の薪ストーブ(ヨツールF500)はリビングやキッチンはもちろん、寝室(寝室には加えて蓄熱式暖房器がある)、トイレ、洗面所、脱衣場(脱衣場には電気温水器があり更に暖かい)、バスルーム、勝手口などすべての空間をセントラルヒーリングしてくれます。温度差によるヒートショックは防止できます。

小さい家を隅々まで、そして末長く。私たちはかなり欲張りです。

■ トムよ、野の草花のように by T2017/10/14

若かりし頃のトム
毎週土曜日の早朝は雨が降っていなければ、僕は2時間余り自転車でロードトレーニングに出かける。その際ラジオをイヤホンで聴きながらのライド。朝7時20分からNHK FMにてピーターバラカン氏の番組「ウィークエンドサンシャイン」を聴きながらのトレーニング。日本広しといえど峠道をシングル固定ギアの自転車で上りながら「ウィークエンドサンシャイン」を愛聴しているのは僕だけだろうな。

今朝は予告通りトム・ペティの追悼特集だった。バラカン氏いわく。追悼のリクエストがこれだけ集まったのは過去最高とのこと。トム・ペティは一般日本人の間ではあまり人気があるとは言えない。でも世界標準で見れば人気が高く、またミュージシャンの間でも評価が高く、ロックの殿堂入りも果たしている。そんなトムのリクエストが極めて多く集まったという事実に僕は嬉しくなった。本当にロックを愛している日本の仲間が多く存在することを。

トム・ペティの音楽はファッション性に走ることなく骨太で芯がしっかりしている。伝えるべきメッセージを直球で投げてくる。トム自身は言っていた。だからと言ってポップの要素を否定してはいけないと。ポップとは大衆のこと、流行やモードについつい流されがちの不安を抱えた大衆。そんな大衆に媚びるわけではないけれど、そんなロクでもない素晴らしき大衆に対し真摯に向き合ってくれたトム・ペティに心から哀悼を捧げます。

トムの歌声を聴きながらの里山道を走っていると、道沿いのセイタカアワダチソウやススキ、その他秋の雑草たちが愛おしく美しく見えてくるから不思議だ。在来種も外来種もすべての愛おしい。美しい。そして本当にたくましい。トムの楽曲「I won't back doun」のように。