One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ フットパスを歩きたい by T2017/11/10

フットパスとは、歩く(foot)ための小径(こみちpath)のことです。英語です。英国では至る所にフットパスが巡らされていて、英国人は歩くことが本当に好きなようです。緑の中や古い街の中を歩き、途中でランチやティータイムを取り、どこかへ行く手段として歩くのではなく、歩くことを楽しむために歩くようです。

里山のフットパス
我が金山里山にもフットパス、いわゆる自然遊歩道や林道が家の周りにあり、ハイキングをしたいと思っていますが、身の回りのガーデニングや菜園での作務を優先すると、そこまで時間を割くことができません。スローライフはとてもすることが多いのです。冬場に外作業が落ち着いたら、カンジキを履いてスノウ・フットパスを楽しもうかな?


里山のフットパス
フットパスを歩くのに入場料や使用料など必要ありません。フットパスをウォーキングすればエクササイズにもなり、有料のトレーニングジム会員になって機械の上で歩かされることもありません。フットパスはとても経済的です。

でも最近この「経済的」という言葉の意味が変化してきたような気がします。本来無駄な消費を抑制することが「経済的」の意味するところであったにもかかわらず、消費を促進し、活性化することが「経済的」になってきたような気がします。

私たちはお金を消費すること自体に快感を感じるようになっているのではないでしょうか?無料のフットパスや遊歩道のハイキングよりも、入場料や高い交通費を消費して遠くのアミューズメント・パークへ行くことを欲望したり、空気のきれいな里山を無料でウォーキングするよりも、高い会員費を消費してローラーマシン上で歩行することを欲望するように。

時々僕もストレス解消といって買い物したりします。つまり人間は満たされない現状があるとお金で満たそうとするのかもしれません。本来お金では買うことのできない幸福というものに満たされない時、代わりにお金で買える快感で代用する、でも当然それは根本的に幸福にはなり得ません。

ということはこういうことも言えるのではないでしょうか。つまり経済優先、経済を活性化しようとするならば、人間を適度に欲求不満にしておくのが効果的ではないかということです。ストレス多き人間が増えれば増えるほどモノがよく売れるかもしれません。

消費欲望を満たすためだけの消費には、僕自身これから特に注意していきたいと思っています。里山の遊歩道、いわゆるフットパスを歩いていれば、買い物へ行く時間を確保できなくなります。それにストレスも健康的に発散されます。

フットパスは真の幸福への小径なのかも。



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