One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ CROSSのボールペン by T2017/11/25

愛用のCROSS

突然ですが、写真は僕の愛用しているCROSSのボールペンです。僕が高校生の時、叔父からプレゼントされました。今から35年ほど前のことです。その叔父も今から6年前の11月に他界しました。

一度メーカーでオーバーホールしてもらい、へこみやキズも修理してもらいました。現在も重用しています。

たとえ既製品で大量生産された工業製品だとしても、長く付き合えばそのモノは世界に唯一無二の存在になると僕は思います。そこには僕との関係性の歴史が刷り込まれ、僕の時間の一部が内包されており、交換不可能なオンリーワンに昇華されていると思うわけです。

確かに生き物と工業製品を同等に扱うことはできないかもしれません。世界にはモノをどんどん使い捨てる一方で人間愛に満ち溢れている人だってたくさんいるでしょう。その点からすれば僕の人間愛なんて甚だ疑問だらけです。

だからこそなのです。自分が自分に対する信用度をアップさせるためにも、愛用のモノを愛用し続ける姿勢を保ち続けたいと思います。

「モノを大切にできている限り俺は俺を裏切ることはないだろうと。自分自身の歴史を大切にできない者に今の自分を大切にできるはずがないと。自分さえ大切にできないものに人間一般を大切にできるはずがないと。何故ならば俺も人間だから。」

■ 時雨の晴れ間の一コマ by M2017/11/25

織部調のガラス食器
11月下旬、北陸は時雨の季節になります。太平洋側の地域のご出身で富山で暮らす方のお話を聞くと、この季節が辛かったとおっしゃることが多いです。

毎日、毎日、どんよりとした曇り空。時折、雷とともに激しい雨やあられ、雪。ただでさせ日に日に日が短くなる季節の上、日中でも暗いのですから、気分が落ち込みやすくなります。冬季うつという病があるくらいです。

しかし、一瞬の晴れ間があるのもこの季節の特徴です。冬に特有の筋状の雲の切れ間から太陽がのぞく瞬間は、舞台でスポットライトを浴びたようなものです。周囲が厚く黒い雲に覆われている中でのことですので、その明るさは一塩。

今日は時雨の晴れ間に日差しがリビングの奥まで差し込み、ガラス工房◯(マル)さんの作品を照らしていました。深まる秋を彷彿させる織部調のガラスのグラスとボール。イベントで展示したものの一部です。

3年前のイベントでは、初夏ということもありポップな色調の作品が並んでいました。今回のイベントでは爽やかな色調のグラスに写真の織部調の作品が混ざり、まさに時雨の季節をイメージしました。

ここにいる限り、時雨の日も悪くありませんね。私たちに今の所、冬季うつの心配はなさそうです。