■ パンと薪 by T ― 2017/12/06
我が家のウィークディは米食ですが、週末にはワインを開けることもありパン食です。食事用のパンはここ10年、妻の自家製です。
10年前に知人から天然酵母のパン種を分けてもらいました。週に一回妻はパン生地をこね、パン種を継承しています。現在では頂いた天然酵母も我が家に住み着く酵母菌と混ざり合い、我が家オリジナルに変化していることでしょう。
よって食パンやバゲット、ライブレッドのような固い食事パンを買うことはほとんど無くなりました。
みどり共同購入会から仕入れた小麦粉やクルミ、ナッツ類、レーズン、時には自家菜園のイチジクなどを入れて焼きますが、妻いわく、「良質の小麦粉や高価なクルミなどを贅沢に使っても、パンそのものを買うより断然経済的!」
我が家にはパン焼き専用の機器はありません。パンを焼くときは、柳宗理デザインの蓋つき鉄鍋で妻は焼いています。宗理鉄鍋はすき焼き鍋のような形をしていますが、ちょっとしたダッジオーヴンになります。夏はキッチンのガスレンジで、冬は薪ストーブの上に宗理鉄鍋を置いて焼きます。当然、パン生地の発酵は薪ストーブ横で行います。よって寒い時期は天然自家製薪で焼いた天然酵母自家製パンとなるわけです。
薪は僕の生産した価値とするならば、パンは妻の生産した価値です。薪ストーブパンは両価値の結晶というわけです。
パンが無ければ、お菓子を食べないで、パン焼けばいいじゃない! M