One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 鳥に学ぶ by T2018/02/10

石畑の白鳥たち
我が家の近くの石畑池には毎年白鳥が越冬しにやって来ます。数年前、近所の方が白鳥にショートケーキのクリーム付きスポンジをちぎって食べさせようとしました。しかし白鳥は食べてくれなかったそうです。その方が言うには、白鳥は太ってしまうと飛行が困難になり、シベリアに帰ることができなくなる。だから自分で節制しているんだ。くず米や自然の水草など質素な食べ物は好んで食べるが、高カロリーな食べ物は食べないのだそうです。真偽のほどは僕には分かりませんが、理屈が通っているような気がします。

飛ぶことのできる鳥類は、極めてストイックなボクサーに似ていると、かつて科学雑誌『ニュートン』で読んだことがあります。体重の2割が飛ぶために必要な筋肉であり、厳しい自己管理をし続けることによって鳥は飛行能力を維持できるのだと。だから本来、鳥は飛ぶ必要がないならば厳しい節制を自分に課してまで飛びたくないのだと。飛ばなくても餌を得ることができたり、天敵に襲われたりしないなら、好き好んで飛ばないのだと。

ペンギンやキウイなど、飛べない鳥がいますが、彼らは飛ぶ必要が無かったので飛ばなかった。飛ばなかったから、いつしか飛べなくなったそうです。

このような鳥類の進化過程から、私たち人間も学ぶことは多々あると思います。世界は実に厳しいねえ。

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