One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 社会改革の4つの流れ by T2018/02/12

ピープルツリーのチョコレート
先日、雑誌AERAのウェブニュース・サイトをながめていると、こんな記事がありました。

ソーシャル・イノベーション(社会改革)の4つの流れ

①社会をより良く変えていくには、政治が主役の「イギリス型」
②NPOやボランティアなど市民主体の「ヨーロッパ型」
③企業や市場が主体の「アメリカ型」
④そして、日本のように民主主義政治や市民活動の未成熟な国が、今とりあえず取るべき「消費型」

「消費型」社会改革とは、消費者がどんな商品やサービスを選択し購入消費するかによって、企業の意識を変えていき、政治や社会を変えていくというものです。政治に無関心、選挙に無関心、自分が今の政治を選択しているという自覚と責任に無関心、ましてや社会参加に無関心で、行政や自治体に不平不満や要望するのみの国民、そのような依存的国民国家の場合、そんな国民でも日々の消費活動だけは無関心ではいられないわけです。よって国民が何を消費するかを社会改革の大きな力にしていこうというものです。

とはいうものの、先日、僕が所属している金山里山の会の仲間の一人がおっしゃっていました。
「スーパーや地場産市場で、客がどんな商品を購入していくかをじーっと観察していると、原木で育てた椎茸よりも、菌床で大量に安く作られた椎茸を手に取るんだよな。」
消費者は美味しさや品質の高さよりも、目先の安さに飛びついているようです。

これでは、真面目に品質の良いモノを提供しようと努めている生産者を消費活動によって応援しようとするフェアトレードやエシカル消費(倫理的消費)の流れには程遠いのが現状です。

僕は常々、醸造用アルコール添加の日本酒やビールでは無い発泡酒、安さを売りにするスーパーマーケット、使い捨ての電気製品などの購入を控えると記事に書いてきました。でも日本酒業界やスーパーマーケットで生計を立てている人を抹殺しようとしているわけではありません。僕だってアルコール類や食材を購入しています。ただしどうせ購入するなら、誠実に健康安全なアルコール類や食材を生産して、それでもって生計を立てている人々を消費によって応援したいと思うわけです。

ここだけのとっておきの話をしましょう。実はフェアトレードやエシカル消費を意識するようになって、病院にかかることが少なくなったんですよ。昨年は夫婦揃って一粒たりとも薬を飲んでいません。(ただし健康診断でバリウム排便のために下剤を飲んだのは除きます。ちなみに妻はそれさえも服用していません) 。結果的に医療費が節約され経済的にメリットがありました。健康が一番の財産です。

つまりフェアトレードやエシカル消費によって応援していたのは自分であり、情けは人の為ならずだとつくづく思いました。

写真は、フェアトレードカンパニーのピープルツリーで購入したオーガニックチョコレートです。

■ 「金山里山の会」特別企画開催! by M2018/02/12

石畑池の白鳥
今日、「金山里山の会」の特別企画「里山を食べてみんまいけ(食べてみませんか)」が開催されました。

私たちが里山に移り住む前からログハウスで薪ストーブを焚いていらっしゃる方のお宅での開催でした。その方は今は亡きご主人とお二人でログハウスを建てられて金山に移り住んだ方です。

そのお宅に今日は総勢30名ほどが集まったでしょうか。会員、会員の奥様方、会員以外で「金山里山の会」の活動に関わっていらっしゃったり、ご興味をお持ちの方とそのご家族など、多彩な方々に混ざって楽しい時間を過ごすことができました。

圧巻は地元の食材を使った料理の数々でした。猪肉と鹿肉の燻製、山菜(筍、菜の花、こごみ)の昆布〆、ヤーコンのきんぴら、酢の物、ピクルス、サラダ、田楽、里芋グラタン、鴨しゃぶ、鴨すき焼き、漬物他、地元に住んでいても食べたことのない料理の数々に大満足でした。また、ストーブ談義に始まって、お酒の話、湿気の多い富山での生活の工夫などなど、県外出身の方を交えた歓談は示唆に富み、里山のことを客観視するきっかけにもなりました。

お世話いただいた金山里山の会の会長さんほか、みなさまにこの場を借りて心よりお礼いたします。今日の出会いをきっかけに新たな世界をまた獲得できたような気がします。

写真は石畑池の白鳥です。会場となったお宅からは白鳥は見えませんでしたが、暖かくて空気が汚れない薪ストーブ体験を満喫して帰られた方もいらっしゃったようです。