One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 孤高の水仙 by T2018/02/21

ナルシスト
雪解けの早い遣水(やりみず)沿いに、水仙が芽を出していました。

水仙と言えばナルシスト、いわゆる自惚れ屋を連想する人もいるかと思いますが、僕はそんな水仙の花が大好きです。

花の少ない早春に咲き、まだ雑草も伸びていない時期のため世話いらずで、他の花々や雑草が茂る頃になると消えていきます。球根には毒がありモグラやイノシシに食べられることもありません。虫たちが活発に動き出す前なので毎年丈夫にスクスクと育ちます。また色々な種類の水仙があり楽しめます。

水仙は本当に目立ちます。比較される花々が周りに存在しないからでしょう。
鶏口となるも牛後となるなかれ
これが孤高の水仙が採択した生存戦略なのでしょう。ナルシストもここまでの域に達すれば立派なものです。

■ 何を選び、何を選ばないか by M2018/02/21

シェーカーの影響
写真は、シェーカーの建築や家具、工芸品等を紹介した本で、結婚当初に購入したものです。奥にはシェーカーの仕事を代表するオーバルボックスが写っています。

家を建てるに当たって情報を収集していた頃に出会った本。実用性を備えた美しいシェーカーデザインの虜になりました。シェーカーの建築を模した家を建てることを考えた時期もあったほどです。最小限の機能を備えた優美なデザインに感化されました。

私たちが家を建てるに当たって参考にしたものは多々ありますが共通事項として、簡素であること、機能的であること、美しいこと、時間の経過に耐えうることが挙げられるのではないかと思います。

家、インテリアetc. 全てが私たちのアウトプットの結果です。インプットの多くは書籍と体験。それらは固有のものではありません。同じ本を読んだ人は世界中に大勢いることでしょう。同じような体験をしている人もいるはずです。しかし、インプットされた情報が個人という容器の中で再構築され、表出されたものは固有のものになるのです。同じ家、同じインテリア、同じ暮らしをしている人は、この世界には誰一人いないのはそういうことですよね。

とても面白いことだと思います。何を選び、何を選ばないのか。何を優先し、何を優先しないのか。一人ひとりの価値観が異なるから固有になるのです。

家にしろ、インテリアにしろ、見えているものはアウトプットされたものだけ。その奥には生きた時間分の体験と選択が隠れていると考えると、違って見えてはきませんか?