One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 5月の塩作りは梅干し用 by T2018/05/24

五月末の庭、右に見える石敷きの場所で塩たき
先日、雨上がりの五月晴れに塩作りをしました。我が家の自家製塩は通称「里山の塩」と言います。本来、塩は岩塩でない限り海の幸のはず。里山の幸では到底ありえません。しかし海水を煮詰めるための燃料として、里山の折れ枝、枯れ枝、間伐材等を有効活用しているので「里山の塩」なのです。

原料の海水は富山湾の海洋深層水(濃度13%の高濃縮塩水)で、ホタルイカで有名な滑川市の分水施設アクアポケットで10リットル275円で購入してきます。10リットルを約6時間焚き火で煮詰めると約1、3キログラムの天然塩を産出します。

使用する道具はいたってシンプル。直径約40cmのステンレス鍋と鉄製カマド(ヘッツイと言います)のみです。里山の塩作りを開始して13年間ずっと使用してきました。

里山の枯れ枝以外にも自宅で出た廃材等も燃料にします。今回の塩作りでは割れた掛矢や朽ちたデッキ板も燃やしました。ついでに庭の剪定枝も。里山の塩を作ると家がとっても片付きます。

今回の里山の塩作りは、今夏の梅干し作り用です。我が家では冬の味噌作りと夏の梅干し作りに普段より多く里山の塩を使います。

里山の塩作りを総括すると、大掛かりな設備も必要とせず、廃棄されるべき材を燃料として無償で有効活用でき、生活に絶対必要とされる塩を手に入れることができ、加えて里山が循環し家が片付くというわけです。


※ 写真は5月末の庭です。右に見える石敷きのスペースで塩をたいています。