One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 手作り小屋 by T2018/07/16

手作り小屋
現在、私達夫婦が住んでいる敷地に、家が新築される前に、まず最初に建ったのは約3畳のツールシェッド(道具小屋)でした。

1998年当時、敷地はクマザサ、クワやアカメガシワなどの灌木だらけの荒地で、足を踏み入れるのも大変な状態でした。まずは小屋を建てるだけのスペースのクマザサを刈り、地面を均しました。そこに河原の石を敷き詰め、その上にJR払い下げの枕木を土台として設置しました。

小屋本体はスウェーデン製のキットのウッドシェッド。当時はインターネット通販も流通しておらず、住んでいた町のガーデニング店で取り寄せてもらいました。説明書はスウェーデン語とドイツ語のみ。辞書でドイツ語を翻訳しながら(ほとんど図絵を見ながら)作りました。作業を同時進行で畑作りもしました。

ツールシェッドは家の新築後も敷地の隅で活躍してくれましたが、2010年の春、爆弾低気圧による強風で吹き飛び壊れました。土台にしっかり固定されていなかったのが原因です。破材の殆どは「里山の塩」作りの燃料に使い切りました。

将来、万が一、被災し家を失った時、樽に住んだディオゲネスまでは難しくとも、H.D.ソローの建てたキャビンほどの大きさの小屋住まいが理想です。災い転じて福と成す(福と成る、ではない)。被災を機会に暮らしをシンプルにして、再び楽しんで小屋を作ることでしょう。そうなると今の敷地で建ぺい率約1パーセント住宅になるぞ。まるで鳥の巣箱です。

簡素に生き、立つ鳥跡を濁さず。我、ただ足る(樽)を知る。