One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 文化はみえない by M2018/11/28

対岸はポーランド
ドイツでの研修での気づきの一つは「自分が属する文化を認識するのは難しい」ということ。

研修中にとても面白いことがありました。団員の一人が鼻水をズルズルとすすったのです。ドイツではNG。それが毎日のように起こり、研修も半ばの鼻水すすりの瞬間にドイツ人の研修コーディネーターが大笑い!それを機にその団員に起こっている状況と多くの人が感じたことをその団員に説明し、その後はピタリと鼻すすりはなくなりました。

日常の生活では感じない違和感を感じた時、それは文化がみえた瞬間なのではないかと思うのです。家庭の文化、学校の文化、職場の文化、地域の文化、国の文化、それらはその文化にどっぷりと浸かっている者には見えにくいですよね。

他の家庭、他の学校、他の職場、他の地域、他の国で感じた違和感こそ、その場特有の文化と自分が属する場の文化との差異だと思います。その違和感を敏感にキャッチできれば文化をみることができるのではないかと…。

「白人カップルにアラブ系の子どもがいる」
私のホストファミリーです。文化の違いを強く感じました。彼女から日本について沢山の質問を受けました。結婚観について、男女の関係について、恋愛について、将来についてetc.

当たり前だと思っていたことが当たり前ではない。改めて日本文化について考える機会になりました。その感覚で日常を見直すと、これまでに見えていなかった景色が現れます。他の文化という背景を得ることで日本文化が浮き上がるのです。

そのような貴重な経験ができた今回の研修。関係いただいた全ての方に改めて心から感謝します。そして、感謝しても仕切れないと感じています。心よりありがとうございます。

写真はオーダー川(ドイツ_フランクフルトオーダー)。対岸はポーランドです。言葉も通貨も異なる国が川向こうにある環境に特有の文化があることでしょう。

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