One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 我が家サイズ by T2019/02/01

節分用炒り豆
昨日妻がブログで古いカレンダーを使って紙袋を作った記事を書いていました。

我が家では薪用の原木を下さった方に返礼として「里山の塩」を差し上げることにしています。薪や剪定枝等の焚き火で煮詰めた「里山の塩」。樹木が塩になって返ってくるというわけです。その際袋に入れて差し上げるので適度な大きさの紙袋は重宝します。しかし適度な大きさの紙袋はそうタイミング良く手に入るとは限りません。それならば自ら作れば良いわけです。我が家サイズの紙袋を。

ところで薪にも我が家サイズというものがあります。我が家の薪ストーブはノルウェー製のヨツールF500という大型機種です。最長64センチメートルの薪が入ります。長さだけでなく太い薪も入るので夜中にゆっくり長時間燃やし続けることができます。しかし小さな薪ストーブだと35〜40センチメートル程の薪が限界です。

昨日は僕が所属する「金山里山の会」の活動日。作業は販売用の薪作り。既に作業場に搬入された玉切り原木を薪割り機で割っていきました。注文によってまちまちのサイズ薪を作るとなると複雑で面倒です。よって「金山里山の会」で作る薪サイズは40センチメートルに統一されています。太さも僕にしてみたら細めの薪です。

手作り自産自消のモノに優るサイズや量は有りません。だから私たちは日常の必需品を自産自消し続ける時間と心のゆとりを大切にしていきたいと思っています。

ところが、最近では高齢になっても一生お金を稼ぐ(稼がねばならない)雰囲気になりつつあります。そしてますます時間と心のゆとりが搾取されつつあるような・・。苦労して稼いだお金で規格品を買い続けて一生を終えるなんて、なんか自分にジャストフィットしていない人生みたい。

写真は、我が家サイズの節分用炒り豆を手作り。

■ 映画上映のご案内です! by M2019/02/01

先日、知人から映画上映のご案内をいただきました。

昨年ノーベル平和賞を受けた、コンゴ民主共和国の婦人科医デニ・ムクウェゲさんを取り上げたドキュメンタリー映画が富山市で上映されます。 

日時:2月9日(土) 13:30~場所:富山大学・黒田講堂
※詳細はチラシをご覧ください。 

映画『女を修理する男」


映画『女を修理する男』

コンゴ民主共和国はアフリカ大陸の中央部にある大きな国です。この国の東部では紛争が20年ほど続き、女性たちが性暴力の被害にあっています。そうした女性の心身のケアに
あたり、この事実を世界に訴えてきたのがムクウェゲさんです。じつはコンゴ東部はパソコンや携帯の生産に欠かせないレアメタルの重要な産地です。紛争は、このレアメタルを
はじめとして、この地域にある貴重な地下資源をめぐって起きています。

 
よろしければぜひご覧になってください。
チケットはチラシにある連絡先からご予約くださいませ。


■ 蕎麦屋酒 by T2019/02/02

『蕎麦屋酒』古川修 著 光文社新書 2004

ただ今、我が家では書棚整理を行っています。僕も50代半ば。これも終活の一つ。いつ何時何が起こってもいいように身の回りはスッキリと。

書棚から処分しようと考えた書籍を出して山積みし、それを再度読み返して、最終的に処分、という一連の流れ。

その中の一つが『蕎麦屋酒』古川修 著 光文社新書 2004

・この本を読んでから一次会二次会三次会とダラダラ飲むことが無くなった。
・余程の事のない限り集団徒党を組んで飲みに行くことが無くなった。
・今世紀になって(といっても19年経過したが)カラオケを歌ったのが一回だけというのも、この本の影響かも。
・酒肴に一々ウンチクやケチを付けなくなった。

「シンプルな酒肴で酒を楽しみ、最後に蕎麦をたぐる。決して長居はしない。」本文より

アッサリとした人間になりたいと思っている貴方に、この本を差し上げます。


連絡はOne’s Wayーそれぞれのあたりまえーのサイトフォームよりお願いします。なお返信のない場合は、本の行き先が決定したということでご了承ください。
http://www.ne.jp/asahi/ones/way/about.html#contact

■ 書籍整理 その2 『ブッダは、なぜ子を捨てたか』 by T2019/02/03

『ブッダは、なぜ子を捨てたか』山折 哲雄 集英社新書 2006
『ブッダは、なぜ子を捨てたか』山折 哲雄 集英社新書 2006

冒頭に以下の文章が引用されていた。仏教開祖ブッダの言葉である。
「ひとり坐し、ひとり臥し、ひとり歩み、なおざりになることなく、我が身をととのえて、林の中でひとり楽しめ。」
ダンマパダ・21-305 中村元訳『ブッダの真理のことば 感興のことば』

ブッダは当然ながら仏教の開祖である。しかしブッダ本人は仏教徒ではない。彼はヒンドゥー教徒である。正確に言えばヒンドゥー教では悟りの境地に達し得なかった求道者であった。このことはキリスト教の開祖イエスにも言える。彼はキリスト教徒ではない。彼は反主流派のユダヤ教徒であった。

浄土真宗の開祖である親鸞も然り。彼には浄土真宗を開いたという意識はない。彼は法然を崇拝する浄土宗徒であった。そして親鸞は一人も弟子を従えなかった。

宗教に限らずあらゆるものは時間と共に変化する。後世の者が誰かを教祖に奉り上げ教えを改変する。これも諸行無常か。だからこそ孤独に原点に立ち返る必要がある。原点は全く異なった様相を呈するかもしれない。

近頃の日本において、少子高齢化を憂い、産めよ増やせよと叫ばれる背景には、既存の社会福祉制度を維持できないとか、地方のインフラ等が衰退するとかといった不安喚起がある。つまり今生きている既存の大人が今後も生き長らえるため、新たに生まれてくる子供が必要ということか?荒っぽく言えば、自分が生きていくための手段として新たに生まれる人間を利用するということか?ある人間を他の人間のための手段・道具として捉えてよいのだろうか?人間はそれ自身を目的として捉えねばならないのではなかろうか。

ブッダの思想を葬式宗教としてでなく、人生哲学として認識する貴方にこの本を差し上げます。

連絡はOne’s Wayーそれぞれのあたりまえーのサイトフォームよりお願いします。なお返信がない場合は本の行き先が決定したということでご了承ください。
http://www.ne.jp/asahi/ones/way/about.html#contact

■ 豆まきのあと by M2019/02/04


昨日は節分。そして、今朝、春一番が吹きました。

朝の冷え込みは全くなく薪ストーブの暖気が室内に残っています。ストーブに火を入れずに朝食を摂りました。

煎り大豆をトッピング

さて、写真は昨晩の夕食で食べたサラダです。節分の豆まきに使った煎り大豆を砕いてトッピングしてみました。

シャトー・シトラン2010

ワインは富山市内にある卸ワインショップ「カーブ・ロンド」さんで購入した「シャトー・シトラン」のセカンドワインです。2010年はブドウの当たり年とのこと。普段飲んでいるワインよりも少し値は張りましたが、香り、味とも申し分のないものでした。

真冬を感じることがないまま春を迎えた今シーズン。複雑な思いが巡ります。


■ 最優秀賞受賞、おめでとうございます! by M2019/02/05

最優秀賞受賞記事
大学生や専門学校生が射水市のまちづくりについて提案する「いみず学生アイデアコンテスト」が2月2日(土)に開催されました。

富山県立大工学部環境・社会基盤工学科3年生お二人の発表が最優秀賞を受賞!

私たちが住む「金山里山」地域を「教育・運動公園」として利活用するというアイデアを提案されました。森林を整備、トレイルランの大会を開催し、市の魅力をアップ。おまけにイノシシなどの獣害抑制効果も期待できます。さらに学生が運営に関わることで学生自身の成長にも繋がるという内容のものでした。
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20190203/CK2019020302000226.html


昨年12月14日に開催された「金山里山の会」の会員等との意見交換会での提案をブラッシュアップされて発表されたようです。
http://onesway.asablo.jp/blog/2018/12/15/9012058

昨日、会長の前川さんが我が家にお越し下さり受賞を喜びました。その後は話が弾み、今後の「金山里山の会」の構想が膨らむこと膨らむこと。そして、このブログで「金山里山ブランド」の発信をお約束したのです。

今日は受賞報告ということで「金山里山ブランド」の発信は後日にしたいと思います!

■ 書籍整理 その3 『悩む力』姜尚中 著 2008 by T2019/02/06

『悩む力』姜尚中著 2008

生きているから悩むことができる。死んでしまったら悩むことさえできない。

AかBか選択に悩む。一日の中で何度選択に悩むことか。選択に悩むことができることは、すなわち選択の自由があるということだ。歴史を俯瞰するに、選択の自由が保証されていなかった時代の方が圧倒的に長い。

しかしだ。そんな自由の重みに耐えかねて、自由から逃走する人間もいる。誰かに敷いてもらったレールを歩むことが楽だからだ。悩む必要がないからだ。そんな人生は旅に喩えると旗持ち添乗員に従うだけのツアー旅行だ。悩まなくてもいいが自由も無い。

かつて僕の住んでいた町は近隣の町と合併する是非を問う住民投票を行った。他の近隣町ではどこも行われなかった。このことは僕の人生でとても良い経験になった。社会科教科書にある「地方自治は民主主義の学校」という言葉を実体験できた。

悩むことは人間の成長にとって大事だ。しかしその前に悩むことそれ自体が能力の一つだ。悩まないと悩むことさえできなくなる。歩かないと歩けなくなるのと同じ廃用性の問題だ。

悩むことさえできなくなって臨終を迎える人生は決してゴメンだね、という貴方に、この本プラス『続・悩む力』を差し上げます。

連絡はOne’s Wayーそれぞれのあたりまえーのサイトフォームよりお願いします。なお返信が無い場合は、既に本の行き先が決定したということでご了承下さいませ。
http://www.ne.jp/asahi/ones/way/about.html#contact

■ インフルエンザに関する本当の話 by T2019/02/07

薪ストーブの煙突

正真正銘の本当の話をします。
薪ストーブライフを続けて約18年。その間夫婦共にインフルエンザに感染した経験はありません。多少喉の痛みや鼻風邪をひいたことはありますが、発熱で寝込んだ経験はありません。

この要因の一つは薪ストーブの煙突にあると僕は分析しています。

ところで皆さんは、暖房とは暖かい空気を室内に閉じ込めることだと認識しておられますでしょうか?もしそうであるならば薪ストーブは暖房器具として失格となります。なぜならば、薪ストーブは煙突から排気しているので、排気量と同じ量の冷たい外気を家の隙間等から常に取り込んでいるからです。薪ストーブの煙突は隙間風をもたらすからです。

でも、冷たい外気が入ってくる以上に薪ストーブから発せられる遠赤外線が身体、家全体、そして室内空気等を温めてくれています。冷たい外気とはつまり新鮮な空気です。閉じ込められウイルスの増殖した空気と異なり、良質の酸素いっぱいのフレッシュな空気なのです。

薪ストーブの煙突を人間の臓器に例えるならば、それは肺部に相当します。煙突は
室内空気から二酸化炭素と汚れを取り除き、酸素豊かで綺麗な空気にガス交換してくれます。

加えて薪ストーブは遠赤外線暖房のため、室内快適温度は18〜20℃です。室内温度を低く維持できるということは急激な湿度低下を避けることができます。我が家の室内湿度は50〜60%です。これはインフルエンザ対策に有効と思われます。

薪ストーブライフを続けて約18年。インフルエンザ予防接種も一度も経験ありません。ただし明日インフルエンザに感染しないとは限りませんけど、明日からも薪ストーブを信頼してインフルエンザ無縁の生活を続けたいと思います。

先人の知恵、それは「病は気から」。

■ 自己満足に浸っています… by M2019/02/08

「ミラノ〜サンレモ」のカレンダー再利用
写真は自転車レース「ミラノ〜サンレモ」のカレンダーで作った紙袋です。

自転車マニアの夫によるとこのレースはヨーロッパに春の訪れを告げるレースとのこと。3月に開催されます。だからと言っては何ですが、ピンクの紐をアクセントにしてみました。

中にはフランスアルザス地方の白ワイン リースリング「トリンバック」が入っています。牡蠣好きの知人へのプレゼント用。もちろん自宅用にも1本購入してあります。

カレンダーの再利用にハマったのが1月下旬。
http://onesway.asablo.jp/blog/2019/01/31/9030789
それ以降、時々カレンダーを再利用して自己満足に浸っています。小さいけれど確実な幸せを実感できるひと時…。こんな時間もあっていいですよねぇ?

■ お互いの利益 by T2019/02/09

お互いの利益

金山里山の会の会長さんが尽力してくださり、射水市の管理する公園等整備に伴い、伐採樹木を薪用として会員が頂くことになりました。本当に有難い話です。

里山の会としては薪入手に加えて処理費用の一部も頂くことができ、一方射水市としては伐木処理費用節約と市民エコ活動支援実績を上げる、といった相互利益関係を結ぶことができるのではないかと思われます。

最近は「・・ファースト」とか国益といった個の利益を追求する保護主義の風潮が強まっています。そのような中でお互いの利益を模索する活動はとても意味のあることだと思います。

写真は、射水市の運動公園にて伐採されキチンと積まれた樹木幹と枝です。カエデの木ではないかと思います。一部の枝のチップ化処理も会員で行わねばなりませんが、それはお互いの利益のためと、今後の良好な関係維持のために必要な労働かと思われます。