One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 一歩先行く冬野菜の準備 by T2019/06/28


冬野菜用の畝
梅雨が本格化しつつあるこの時期、我が家の菜園では冬野菜の畝作りを行なっています。何故、こんな早い時期から冬野菜の畝を作るのか?その理由を述べましょう。

第一に、有機肥料を土に馴染ませるためです。我が家の菜園では化学肥料を使用しません。牛糞堆肥や油かす肥料などの有機肥料は土にすき込んでから直ぐに種蒔き、苗付けをすることができません。土の中の微生物が有機肥料を分解し、植物が吸収できる栄養形態になるには時間を必要とするからです。

第二に、暑さの本格化した時期に畝作りをするのはたいへんだからです。例えば、9月上旬のダイコン種蒔きに向けてお盆過ぎに畑を耕すとなるとまだまだ残暑厳しい時期でウンザリだからです。

第三に、カボチャのツルが蔓延る前に畝を作っておきたいからです。カボチャのツルはこの時期から縦横無尽に休耕畝上にも蔓延ります。ツルが蔓延った後に畝を作ることができないからです。

第四に、梅雨の時期に耕すことによって雑草を適度に抑制できるからです。この時期は雑草の伸びが最も強烈です。我が家の菜園では除草剤を使用しません。だから耕すことによって根を断ち切って雑草の伸びを抑制します。でも雑草を根こそぎ排除することはしませんし、それは不可能でもあります。雑草は土の流出を防ぎ、土を保湿し、土が硬くなるのを防いでくれます。特にマメ科の雑草は窒素成分を固着してくれます。さらに光合成で温室効果ガスである二酸化炭素を吸収し酸素を供給してくれます。雑草は菜園にとっても人間にとっても大事です。

写真では、手前に伸びつつあるカボチャがあり、その後ろに収穫間近のインゲン豆の支柱が並びます。カボチャは今後急速に耕された冬用畝を覆い尽くします。カボチャの陰で雑草の繁殖も適度に抑制されます。

イガをつけ始めた栗

もう一枚の写真は、既にイガを形成し始めたクリの木です。
「より有効な生存戦略は計画的に一歩先を行くこと」
自然界はそんな知恵を教えてくれています。



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