One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 人間とは何か… by M2019/11/23

『神(イマーナ)の影 ルワンダへの旅―記憶・証言・物語』
今日は「人間とは何か」を考えざるを得ない書籍の紹介です。

ヴェロニク・タジョ著『神(イマーナ)の影 ルワンダへの旅―記憶・証言・物語』、村田はるせ訳、エディション・エフ
********************************************************************************
「起こったことはわたしたちすべての人間にかかわりがある」(本文より)
1994年、ルワンダでジェノサイドが勃発する。大惨事の傷跡の癒えぬルワンダで1998年、アフリカ人作家によるプロジェクト「ルワンダ、記憶する義務によって書く」が実施され、コートジヴォワール人のヴェロニク・タジョも参加者に名を連ねた。本書はその旅での人々との出会い、目撃したさまざまな事象からタジョが熟考を重ね、言葉を紡ぎ、書き記した一冊である。2000年にフランスから L'Ombre d'Imanaとして刊行された原書の全訳。

【推薦の言葉】(帯文)
「ルワンダの悲劇」から25年。この間も人類は殺戮をやめようとしない。著者は旅で出会った真実を書き記し、人びとの記憶から人間模様を描き出した。物語はわたしたちに、共生社会のあり方について思考する機会を与えてくれる。(ウスビ・サコ、京都精華大学学長)

「読者諸氏には本書をきっかけに、ルワンダに思いを馳せ、ジェノサイドとは何であったのか、人間とは何かを考えていただきたい。この本が、遠い異国の他者を想像する一助となるよう願ってやまない。」(村田はるせ、訳者あとがきより)
********************************************************************************
Amazonサイトより引用

喉の奥から絞り出すように記された辛く、悲しく、悍ましい出来事は、想像を絶するものでした。読み進めるのが辛く何度も本を閉じました。しかし、読まなければならないと思わせる内容であり翻訳でした。何度も読み返す価値のある作品だと思います。

訳者の村田はるせさんは富山県立山町在住で絵本を中心にアフリカ文学を日本に紹介されています。よろしければこちらのサイトもご覧くださいませ。
http://ehonmurata.septidi.com/aboutme

コメント

トラックバック