One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 「成長」は善・・・ by M2020/05/28

ノアザミ。花言葉は独立。
何気ない一言で人を傷つけてしまうことがあります。自分にとっては好ましいと思われる表現であっても、聴く側の心持ち、状況、経験等によっては、ナイフになってしまう言葉があります。

そのような文脈で、昨日「成長」ついて考えさせられる場面がありました。

成長とは発達すること、大きくなることですから、ポジティブな変化を意味すると捉えられがちです。実際、「成長」の対義語は「退行」、「老化」などネガティブな意味を持つ語になります。

しかし、本当に100%ポジティブな変化なのでしょうか?例えば、経済成長。経済が発達し大きくなることですが、その一方で環境破壊が進み、国際競争が激化しました。極端かもしれませんが、生き馬の目を抜かずば成長し続けることが難しい社会を「成長」と表現しているようにも感じます。

「成長」とは量的な変化にスポットがあたりがちで質的な変化を捨象されているように見えます。それに対して「成熟」という語には質的な変化を内包しているようです。

量的拡大=「成長」ではなく、質的深化=「成熟」を考える年齢になったのでしょうか。あとひと月でまた一つ歳をとりますが、そうだとすれば「老化」も悪くありませんね。

写真は「ノアザミ」。スコットランドの花で「独立」のシンボルです。独立も成熟の一面かもしれません。

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