One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 木質チップは寝て待て by T2020/06/02

木質チップ
今から約15年ほど前、里山に家を新築して次は庭を整備しようと思い始めた頃でした。人が歩く小径に雑草対策も兼ねて木質チップを敷き詰めたことがあります。

その頃、寒ブリで全国的に有名な富山県氷見市にある海浜植物園では、木質チップを無料で好きなだけ持っていっていいよという企画を実施していました。私たち夫婦は幾つものゴミ袋に木質チップを詰め込んで可能なだけ家まで運びました。

でも木質チップを敷き詰めたくらいでは逞しい雑草対策になど到底なり得ず、2年ほどで元の地面に同化してしまいました。

これが木質チップとの最初の出会いです。

木質チップが2年ほどで元の地面に同化したという事実は、雑草予防には全く効果は無いという証明でしたが、同時に、何の手も加えずとも木質チップは土に還り土を増やすという証明にもなりました。

落ち葉を分解させた腐葉土というものがありますが、それは葉っぱが肉薄でセルロースが比較的分解されやすいということでよく流通しています。それに比べれば樹木の枝や幹は分解され土に還るにはかなりの時間がかかります。しかし落ち葉も幹枝も同じ樹木。幹枝をチップ化して分解の時間を短縮すれば土作りには十分有効、少なくとも2年以内に土に還ることは証明済み。

先日、里山の会の雑木林整備作業で生じた木質チップを、一部我が家の菜園に運び入れました。今後まだまだ搬入するつもりです。搬入して山にして積んでおくだけです。あとは地面の中の微生物が分解して堆肥化してくれるのを待つだけです。僕はなーんにもしません。

DIYショップで腐葉土を購入するとなると結構なお値段。でも里山整備で生じた木質チップを搬入するとなると殆ど無料で莫大な搬入量を確保。そして山が美しくなる。

家宝は寝て待て。いやー里山にはお宝がいっぱい眠っているなあ。

写真は手前より、出来立ての木質チップ、昨年の木質チップ、山砂、牛糞堆肥

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