One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ ポンチョは凄い by T2020/06/19

ポンチョと泥除け付き自転車

雨の日の自転車は正直言って好きになれません。でも突然の雨ではどうしても乗って帰宅せねばならない時があります。そんな時はポンチョの出番。

ポンチョとは布地に頭を通す穴を開けた簡素な貫頭衣。防水性のある生地で作られた雨具用ポンチョは、身体だけでなく自転車も覆ってくれるので優れモノ。普通の雨具と異なり下からの通気性があるため蒸れも少ないです。

昨日夕方、自転車で雨に降られAIGLEポンチョを着用しました。帰宅まで雨の中の約30分。帰宅してみるとジーンズやスニーカーは殆ど濡れておらず、自転車革サドルや革バッグも濡れなし。ポンチョは凄い。

ところで最近のコロナ情勢の中、新しい生活様式としての自転車通勤が増えているそうです。自転車は健康増進に効果が期待され、ある調査によれば有酸素運動を1日に45分程度行えば急性呼吸器病のリスクは約4割減るそうです。つまり肺炎予防にも効果が期待。国民が健康になれば国の医療費負担も削減。

確かにサイクリストをよく見かけます。ただ泥除けの無いロードバイクも結構多い。好みの問題ですが、本来ロードバイクはレース用バイクであり、日常の脚としては如何なものか。特に雨の日は大変です。

コロナ対策には自転車が最高、そして雨の日は、泥除けの付いた自転車にポンチョが最高です。

■ 無変化の自転車の工具 by T2020/03/06

自転車用工具

自転車、とりわけサイクリング用自転車はとても簡素な作りになっていて、分解掃除や部品交換はとても簡単、しかもクルマのように車検や税金はかかりません。さらに、自分で分解掃除や部品交換などを行えばメンテナンス維持費がとても安上がり・・ました(過去形)。

残念ながらなぜ過去形かというと、今どきのサイクリング用自転車は部品の構造がとても複雑になってきており、分解掃除をせず即交換しなければならない部品が多くなってきています。それにつれて購入費は無論、維持費も格段高額になっています。

僕はそんな自転車を楽しく思わないので、今どきのサイクリング用自転車に乗りません。かたくなに昔流のサイクリング用自転車に乗っています。

コンピュータやIT機器の世界では、時流に逆らって旧型機器を使用し続けることはほぼ不可能です。大概のツールはそんなもんでしょう。しかしサイクリング用自転車は時流に逆らうことのできる数少ないツールの一つです。それには理由があります。それは、

日本には競輪競技があるからです。ギャンブルとしての競輪は条件を一定にすることがとても重要であり、そのおかげで競輪用自転車は数十年間全く変化していません。変化していないスポーツ用自転車が現在も第一線で活躍使用されています。

僕のサイクリング用自転車は、競輪用自転車をベースに、ブレーキとフェンダー(泥除け)とキャリアを加えただけの自転車なので、容易に無変化を維持できているのです。

無変化なので、分解掃除をするための専用工具も無変化。写真に見られる工具は30年以上前の学生時代から使用している工具類です。

■ ローラーシーズン by T2019/12/28

Single Speed Bike

ようやく冬型の気圧配置になってきました。2020年の元日に向けて冬型が強まる予報です。

ようやく自転車もオンロードから室内ローラーシーズンに入ります。

僕は、シングル固定ギアの自転車(いわゆるSSBike)のみを一年通して乗り続けているので、室内ローラー台にセットする時はハンドルをブレーキレバー無しのピストグリップに交換します。その際ブレーキワイヤーを付けたまま、割りを入れてもらったアウター受けからワイヤーを外し、ブレーキ本体のテンション調節ネジごと抜き取るのです。このシステムは密かに僕のアイデアです。

自転車を複数台所有すれば、そんな知恵を働かす必要はありません。でも僕は極力身の回りの所有物を少なくして簡素に暮らしたいので、マイバイクを一台と決めています。そのたどり着いた唯一の形式が、フェンダー付き、フロントキャリア付き、シングル固定ギアのSSBike(Single Speed Bike)なのです。

SSBikeは、自転車ウェアは勿論、 ツイードジャケット姿でも、革靴でも乗りこなすことができます。更にハンドルを交換して室内ローラーエクササイズにも。

■ 久々のパンク by T2019/12/25

ブルックスのツールバッグ

先日、冬枯れの小春日和の中、4時間ほど自転車に乗りました。

彫刻と瑞泉寺で有名な南砺市井波の街中で前輪がパンク。久々の路上パンク修理となりました。前輪のパンクは極めて珍しく、でも修理は後輪よりも簡単。

使用タイヤはブリヂストンEXTENZA RR2LL。トレッド内にナイロン製耐パンクプロテクターが組み込まれており、滅多にパンクしません。タイヤを確認しても異物の刺さった箇所は無し。とりあえず中のチューブを出しました。チューブに空気を入れましたがパンク箇所不明。よく見ると金属のフレンチバルブとチューブゴムの接合部に小さな亀裂が確認されました。チューブゴムの経年劣化で亀裂が入り、そこから少しずつ空気が漏れていたのでしょう。一応タイヤ内側も確認してから予備のチューブをセットしました。かなり丁寧に行って約15分の作業。

写真はブルックスサドルの後ろに取り付けられたツールバッグ。1896年に設計された小さな革製バッグです。僅か0、5ℓの容量しかありませんがそれで十分。中に予備チューブとタイヤ外しレバー等を常備しています。

■ 筋金入りのディープなファン by T2019/10/11

1990年自転車世界選手権

最近の日本ではラグビーへの注目度が高まっているようで、今までラグビーに興味など全く無かった僕みたいなにわかラグビーファンも激増していることだろう。

この現象を、ずっと昔からラグビーを愛してきたディープファンはどう感じているのだろう?

話は変わるが、僕はかれこれ40年近くのディープな自転車ファンである。昔はスポーツ用自転車に乗っていると、よく競輪選手に間違われ、道端で見知らぬおじさんに「稼ぎはどうだ? 」と声をかけられたものである。

今から約30年前の1990年、アジアで初めての自転車世界選手権が前橋市と宇都宮市にて開催された。8月の夏休みということもあり、僕は約2週間の大会中、ほぼ全ての日程をライブ観戦できた。毎日競技場へは朝8時頃に入場し、夜の8時頃までレースを堪能できた。まるで自転車競技場へ出勤しているサラリーマンみたいだった。余りにも真剣に観戦していたので自転車雑誌の記者に取材を受けたくらいだった。

世界トップクラスのエリート選手によるレースにもかかわらず、その頃の日本では自転車競技がマイナースポーツで観戦者数もさほど多くなかった。だからこそ僕みたいなコアなファンが最前列の特等席でゆったりと気持ち良く、連日観戦できたというわけだ。僕はその時、正直言って自転車がマイナースポーツであったことを心から幸運に思った。

現在、健康志向や環境意識の高まりから自転車人口も急増した。そしてインターネットによる情報収集も容易な時代になった。今、自転車世界戦が日本で行われるとしたら、30年前のように優雅にいかないかもしれない。事実、東京オリンピックの自転車チケットも全日程入手は困難な状況である。

ともあれ現在、アジアで初めてのラグビーワールドカップが開催中である。昔からの筋金入りディープなラグビーファンが、特等席で思う存分ライブ観戦できていることを切に願う。僕みたいなにわかラグビーファンは謙虚にラジオ中継を聴くくらいが身の丈に合っているのである。

とはいうものの、ラクビーのラジオ放送って難しいな。

■ 安全なドロップハンドル by T2019/09/07

約100年前のドロップハンドル
自転車はドロップハンドルに限る。ドロップハンドル以外僕には考えられない。

レースの話に限定しているのではない。日常普段乗りも含めてドロップハンドルの自転車は機能的で理に適っている。そして限りなく安全である。

ドロップハンドルは危険と主張する人がいる。僕の体験上危険と主張する人の99%以上は日常的に自転車に乗らない人である。フィーリングで主張しないで頂きたい。根拠の無い主張こそファシズムの危険が在る。僕は人生でそんな人の何万倍・何十万倍もの距離を自転車に乗っている。落車で骨折した経験すら一度も無い。よって帰納的にドロップハンドルは限りなく安全であると僕は結論付ける。

なぜドロップハンドルは理に適っているか。それはハンドルを握る場所がいくつもあり、よっていくつものポジショニングが可能であり、身体にかかるストレスを分散できるからである。睡眠で喩えると寝返りの自由な睡眠ということである。寝返りのできない睡眠は辛く不健康で命の危険さえ在る。

写真は約100年前の自転車。既にドロップハンドルが使用されている。

ところで里山自然界の危険性はどうか?

スズメバチ、マムシ、クマ、マダニ・・里山には危険な生き物が居ることは居る。
焚き火、ナイフ、チェンソー・・里山では危険なアイテムも使用する。
池堤で溺れる、雷に打たれる、山から滑落する、用水にハマる・・

でも現実には傾向として無事である。よっぽど車の事故の方が高確率である。
クマに襲われる確率よりも車に轢かれる確率の方が極めて高い。
でもクマは排除されても車は立ち切り禁止にならない。

危険の感覚には偏ったバイアスがかかりやすい。そしてシェイクスピアが言っている。
「臆病者は死ぬまでに何度も死ぬ。勇者はただの一度しか死なない。」

■ 良い時代だった by T2019/08/28

1980年代自転車雑誌
僕が自転車レースを走っていた1980年代は、自転車のフレームは鉄(スチール)フレームが主流だった。そしてツールドフランスや世界選手権に優勝するような選手と同じフレームパイプで作られた自転車に乗ることが容易に可能だった。

たとえば、僕が好んで選択していたパイプはコロンバス社のSLXパイプだった。ヨーロッパプロフェッショナルの選手も使っていた。SLXパイプを使って、僕の体型と乗車スタイルに合わせてフレームオーダーをして約12万円だった。

今はそうはいかない。フレームはカーボン製となり、プロフェッショナルの使用するロードバイクは100万円を超える時代である。

1980年代の自転車雑誌を読み返してみると、ほとんどの選手がサングラスをかけず、キャップを被り、ウール製のユニフォームを着てレースを走っている。今はサングラスをして、ヘルメットを被り、表情が見えない。

今の時代、情報はウェブとなり、自転車雑誌も少なくなってきた。でも雑誌というメディアはデータ保存としては強力だ。現に今も手軽に読み返すことができる。

テクノロジーの進化と幸福感は一致する・・とも限らない。

■ 簡素は経済的、画一は非経済的 by T2019/07/13

妻のミキスト自転車
妻の自転車のタイヤチューブ交換を行いました。女性が乗降しやすいミキストタイプの自転車で、ホイールサイズも競技用自転車より小さめの650Aという規格サイズ。

650とはホイールの直径が(約)650センチということ。ランドナーと呼ばれる旅行用自転車は総じて650ですが、最近はめっきり650は見かけなくなってしまった。ちなみに競技用スポーツバイクは700。妻のように小柄な女性には700よりも650の方が乗りやすく身体とのバランスも良いのにね。

さて、このミキスト自転車はホイールからタイヤを外したりチューブを出したりする作業が容易です。なぜ容易かというとシンプルな構造だからです。チェンカバーや荷台などごちゃごちゃ付いておらず、スッキリしているから分解しやすい。

そもそも自転車の美しさとは簡素美であり機能美。簡素で機能的であればあるほど手入れしやすいし磨き掃除もしやすい。手入れや磨き掃除がしやすいと益々美しさに磨きがかかるといった好循環というわけです。

ちなみに、僕は30年以上自分の自転車のパンク修理等を自分で行ってきましたが、巷に溢れる富山県中学校指定画一自転車に関しては、頼まれてもパンク修理をする気になれません。誰もが同じで横並びの画一的自転車なのに、構造の方は極めて複雑だからです。お店で数千円支払って修理してもらって下さい。

自転車、自転車ヘルメット、カバン、通学用外履き、学校内履き、制服、運動服・・画一的教育というものは構造的に費用が高くつくように仕組まれているようです。

ところで教育費の無償化って、こんな自転車についても無償化を目指すの?

■ ツイードランへの夢 by T2019/07/01

僕のスポルティフ
今年の1月、僕はツイードジャケットを仕立ててもらった。
オーダーしたお店はザ・モスト。

今年の5月、ザ・モストの店主は英国製自転車「RALEIGH 」スポルティフを購入した。購入したお店は富山サイクリングセンター。

店主と自転車の写真は、ザ・モストのブログ(6月26日記事)をご覧ください。
https://the-most.jp/blogs/3106/

泥除けは必需品。オーダーの身だしなみとビスポーク革靴を雨や泥水から守るためにも絶対に必需品。

キャリアも必需品。ウイスキースキットルやワインボトルをフロントバッグに忍ばせるためにも必需品。それにいい歳してリュック担いで自転車なんて超ダサい。

お歳を召した大人達が、真剣に自転車レースを走るわけでも無いのに、猫も杓子も超軽量競技用ロードバイクにまたがるのは、全体主義的で薄気味悪い。中学生が半強制的に均一指定自転車をあてがわれているのから、ほとんど成長していない。

早く寒い季節にならないかなあ。ツイード着てシックな自転車で蕎麦を食べに行こう。

写真は僕のスポルティフ

■ 譜代ファンと外様ファン by T2019/06/26

伊豆ベロドローム
先日、妻が報告したように、東京オリンピックの観戦チケット(抽選枠)にて、2日分で計4名分を購入することができた。

私たち夫婦の場合、観戦種目は迷うことなく自転車トラック競技。
超人気種目ではありませんが、そんな周囲の人気には全く無関心。ただ自分たちが観戦したいだけ。
日本人の活躍が期待されることにも無関心。ただ世界トップレベルを観戦したいだけ。

巷のスポーツファンには、譜代(ふだい)ファンと外様(とざま)ファンが存在する。

すなわち、昔からそのスポーツが一途に好きだった人間を、譜代ファン。
一方、周囲の人気が高まってから便乗してファンになった人を、外様ファン。

今回オリンピックということで、にわか外様ファン、冷やかしファンが日本中に急増繁殖?・・でも、個人的には本当にそのスポーツを昔からこよなく愛する譜代ファンに、一枚でも多くのチケットをゲットしてもらいたいね。

ところで、自転車トラック競技は静岡県伊豆修善寺の伊豆ベロドロームで開催される。ベロドロームとは自転車競技場のこと。2011年に世界標準の室内自転車競技場として完成した。建設時、寄付を募っていたので僕は迷うことなく寄付金を出資。その時はまさかオリンピック会場になるとは予想もしなかった。

伊豆ベロドローム内には寄付出資者の名前プレートが刻まれているそう。オリンピック観戦を兼ねて、自分の名前を探してみようかな?

写真の出典:「自転車の国サイクルスポーツセンター」公式サイト
http://www.csc.or.jp/izuvelodrome/