One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ どう食べるかとは、どう生きるかということ by T2021/09/15

冷奴
突然ですが、僕は冷奴が好きです。僕流の冷奴の食べ方を紹介します。

先ず、豆腐の中央部をくり抜いて食べます。そこにおろし生姜などを入れて醤油で浸します。醤油が溢れないように注意します。

あとは醤油が豆腐から出て行かないように、豆腐の内側からくり抜いた穴を大きくしていくように食べます。

最後は豆腐の外側を食べ切るのですが、醤油の量も少なくなって豆腐に滲んでいるくらいですから、受け皿に醤油がこぼれることはありません。冷奴を食べ終わっても受け皿がキレイ!

ところで、僕の所属している金山里山の会のある若手会員は、自分で大豆を育てており、今年自家製醤油にチャレンジするそうです。

普段当たり前のように存在する醤油や豆腐。でもその背後には醤油や豆腐を作る人が存在していることを改めて思い知らされます。

生きるために食べる。
どう食べるかとは、どう生きるかということ。

とまあ、そんなに大げさに言うほどのことでもありませんけど。

■ 我が家の森林保護政策 by T2021/08/29

資源回収
本日、地元小学校による資源回収日。有難うございます。

写真は、資源回収に出した我が家の紙資源。年間4回の回収ですから、今回の分はおよそ3ヶ月分のダンボール、雑誌、紙類の総量です。我が家は夫婦2人暮らし。市の広報紙や共同購入のチラシ類、同窓会紙等、結構こまめに集めましたが、これだけの量に収まりました。最近は新聞、雑誌類を全く購入していません。ウェブによるペーパーレスの時代ですからね。ただ、オンライン宅配によるダンボール排出量を減らすことが困難になっています。

家庭から出される回収紙類の量を少なくする努力は、樹木伐採を抑制し森林保護につながると僕は考えています。

一方で里山整備を行なっているのに、他方で森林資源を無駄に浪費していては本末転倒と自戒しています。

■ 新しいペンケース by T2021/08/27

ステッドラー社製本革ペンケース
長年使用してきたペンケースのファスナー部分が壊れて開閉できなくなりました。残りの部分は大丈夫で勿体ない気持ちはありましたが、新しいペンケースを購入しました。

ステッドラー社製本革ペンケース リミテッド2020。皮革を縫ってあるだけのシンプルな構造で、壊れる要素もなく、補修もでき、一生使えそうです。またペンケースを持ち運ぶ時、中の大切な筆記用具がガチャガチャ傷つく心配がありません。

ところで、僕は同じ構造の自転車工具入れを40年近く使っています。皮革製でなく綿製品ではありますが、自転車整備用の工具を収納しており、数週間に及ぶサイクリングツアーに携帯したりして酷使してきましたが、現在も使っています。クルクル丸めてヒモで縛るという構造が、本当に丈夫という証明です。

里山での簡素な暮らしの実践のために、不必要なモノは所有しないと同時に、必要なモノは長期間保持使用していきたいと考えています。

■ 合併効果 by T2021/08/15

寝室のエアコン
今年我が家では、はじめてエアコンを設置使用しました。どれだけ電気使用量と電気料金が変化したか。7月12日から8月11日までの結果が出ました。

それによると、前年同時期と比較して電気使用量は約1.58倍になり、使用料金の方は1.54倍と僅かに低め、電気料金には使用量の大小に関わらず基本料金が含まれているので、そういう結果が出たと考えられます。

ところで、毎月の電気料金などの光熱費において、支出額そのものを減らすことも重要ですが、光熱費について家族で日頃から話し合うことも重要だと僕は考えています。先日あるブログ記事で、お金の貯まりやすい人の特徴を幾つか列記した記事を見つけました。その特徴の一つに、毎月の光熱費等の固定費額を把握している人という特徴が挙げられていました。

話は変わりますが、平成の市町村合併において合併効果が主張されました。しかし現状はその効果は思ったほど上がっていないと僕は考察しています。何故ならば年々公債額が増える傾向だからです。その理由を僕はこう見ています。
「帰属集団が大きくなればなるほど、その支出は自分と無関係なものに思えてくるから。自分で負担している意識が薄れ、誰かが支払ってくれていると錯覚してしまうから」

このことは二世帯・三世帯同居にも言えるのではないでしょうか。本来ならば、世帯合併は基本料金の一元化などによって光熱費等は、別々に暮らすより減少するはずです。ところが現実はどうでしょうか?あなたのお宅は如何でしょうか?合併によって経済的に楽になりましたか?光熱費等に毎月幾ら支払っているか、家族各員が共通理解しているでしょうか?もしも理解されていないならば、傾向として無駄使いしても罪悪感や勿体ない感が希薄になりがちではないですか?

このことは、単にお金の問題だけではありません。家族という小さな集団の光熱費を考えることは、地球規模の大きな集団のエネルギー問題や環境問題を考えることだと考えます。

■ 宅配を止める理由 by T2021/08/12

田代湿原_上高地

「田舎では、クルマが無いと買い物難民になる。」果たして本当でしょうか?
少なくとも、僕の住んでいる金山里山では、クルマが無くても毎日の食材調達に困ることはありません。その根拠は明確です。

過去5年間にわたって、我が家では毎日の食材を週2回の宅配サービスにて調達し、1年間におけるスーパーマーケット利用を10回以内におさめています。この実績が明確な根拠です。

ところで、同じ里山地域に住んでいる知人で、宅配サービスを止めた方がいます。その理由を尋ねると、「スーパーで買い物する楽しみがなくなったから。やっぱりスーパーへ行きたくなったから」ということでした。

そういうことか!と納得しました。必要に迫られてスーパーに行かねばならないというより、スーパーでの買い物自体が楽しくて、スーパーに積極的に行きたいということですね。

でもですよ。それだったら、スーパーで買い物するのが楽しくスーパーに行きたいからクルマが必要なのだ、と明確に言ってもらいたいです。それを田舎の公共交通手段の不便さに責任転嫁して、クルマが無いと生活できないからと言わないでもらいたい。田舎のイメージダウンになるじゃないですか!

宅配サービスは、コロナ感染リスクも低く、ガソリン高騰にも安心です。クルマの事故の心配も無く、個人的には宅配サービスを止める理由は今のところ見当たりません。

■ マンゴーの年 by T2021/08/11

沖縄産マンゴー
先日、近所の方から沖縄産のマンゴーを頂いた。沖縄本島北部の山原(やんばる)地区産である。

沖縄山原に関して、34年前に、沖縄国民体育大会の自転車ロードレースが行われた時、富山県から旅費等を用意して頂き、僕は初めて山原を訪れ自転車で走った。

そして15年前、全日本航空のキャンペーンに応募して旅行チケット10万円分に抽選当選した。その時僕たち夫婦は、沖縄山原の辺戸岬をドライブした。

というわけで、僕は沖縄山原を通じて多大なる施しと恵みを頂いている。とても有難いことである。

その思い出深い山原の森は、今年7月26日、世界自然遺産に登録された。実は山原の森は、観光客が多く訪れるような人気の場所ではない。そのことが、却って人工的な乱開発や商業活動から自然らしい自然の山原の森を守り、世界自然遺産登録に結びついたのかも知れない。世界標準の価値観からすれば、ただ人を集めるだけが発展ではないということだ。

話をマンゴーに戻そう。何故か今年はマンゴーを食べたい年のようで、妻は生協宅配にてマンゴーの缶詰を注文していた。その直後に頂いた嬉しいマンゴー。今年はマンゴーの年になりそう。

■ 動かないで里山保全 by T2021/08/06

里山の樹木


ガソリン価格が上昇しています。ガソリンに限って言えば、確実にインフレーションが進行しています。それに対して皆さんはどう対処していますか?

我が家では極力クルマでの移動を控えています。例えば通勤に自転車を利用すれば、1往復で約300円の節約になります。

クルマで遠くへ外出する際も、なるべくクルマ一台で夫婦2人の用事を一緒に済ますようにしています。

クルマ利用を控えることは、排気ガスの抑制にもなり、里山の環境保全につながります。本当に里山を守りたいならば、無駄な動きを止めることかも知れません。

無駄な動きをすると、暑さ増、家計も負担増、環境悪化も増。

■ そうなるといいね by T2021/07/13

屋久杉
写真家の星野道夫さんが、かつてエッセイの中でこんなようなことを書いていた。

森の中で、大きな木の根元が空洞になっていて、そんな木が数本一列に並んでいました。想像するに、一本の古木が倒れ、その上に落ちた種が芽を出し、大きな木々に成長した。元の倒木は朽ちて土に還ったため、このような空洞のトンネルになったのではないか。

ところで、我が家を建てた時のコンセプトは「環境にとけ込みゴミを出さない家」だった。100%ゴミを出さないことは困難であるが、極力出さないように努めた(努めている)。

家の材料は米松と杉の無垢材なので、新築時の木端は全て薪ストーブの燃料として燃やすことができた。

もしも、私たちが去って、我が家が空き家になって倒壊したと仮定しよう。屋根のステンレス板は業者に引き取ってもらいリサイクル。断熱材の炭化コルクや漆喰壁は土に還る。プラスチック製品や電気配線及び塩ビパイプ等は使用量が少ないので、手作業で回収廃棄してもらうことにして、そのための費用を用意して旅立てばよい。
そして、柱や板など多くの無垢木材について。たとえ引き取り手がなかったとしても、そのままでも環境に負荷をかけることなく朽ちて土に還ることができる。

我が家のコンセプトは「環境にとけ込みゴミを出さない家」
そして、我が家の庭のコンセプトは「ドングリの転がる庭」
我が家の倒れた柱の上に、コナラのドングリが落ちて芽を出すこともあるかも知れない。我が家を栄養として、我が家をゆりかごとして、コナラが大きくなって森になってしまった!そうなるといいね。

■ 無くならない将来性 by T2021/06/23

アナログレコードとプレイヤー
数年後にガソリン車が無くなるという話もあります。ガソリンも含め石油という化石燃料は持続可能でないからです。

その点、ガソリン車よりも古くプリミティブな自転車は、現在も普及しており、未来においても持続可能でしょう。

灯油ファンヒーターやガスストーブも無くなる可能性が高いでしょう。ガソリン車同様、化石燃料は持続可能ではありません。

その点、灯油ストーブよりもはるかに古い薪ストーブは、現在も使用されており、未来においても持続可能でしょう。

音楽メディアとしてのCDは、現在インターネットの普及とデジタル媒体の進化によって消滅の危機に面しています。レコード盤に替わってCDが登場したのは約40年前、当時高校生だった僕は、CDをポケットに入るレコードだと友達と騒いでいた記憶があります。そんなCDの歴史も50年が限界なのか?

その点、アナログレコード盤は現在も生き残っており、最近は再評価されてきています。

自転車、薪ストーブ、レコード(レコードプレーヤー)は、現在もお気に入りの道具として我が家に威風堂々と存在しています。

■家のコレステロールは環境のバロメーター by T2021/06/06

静かな水面
先日のブログで、油汚れの鍋や食器は、ボロ切れで汚れを拭い取ってから水洗いしているという記事を書きました。

それは家の下水配管の汚れを抑えます。家の下水配管内がキレイであることは、公共下水管内や下水処理場、そして川や海といった環境負荷のバロメーター。

それでもです!配管内には少しずつ油等の汚れがラード状に付着していきます。まるで血管内に付着した悪玉コレステロールのように。

この時期何度かブログに書きましたが、我が家では年に一度6月に、家庭内の下水配管内洗浄を行っており、今年は一昨日に行いました。

全ての下水配管を洗浄するわけではありません。最も付着しやすい箇所はキッチンからの下水配管なので、このライン約4メートル配管にホースを入れて洗浄します。ホース挿入はまるで内視鏡検査のようです。

キレイになった事を目視した後、トイレ、バスルーム、洗面所から水を流し、公共下水管に接続する箇所近くの配管枡のフタを開けてみて、水がスムーズに流れていればOK.というわけです。

家庭内下水配管洗浄を、皆さんにもオススメしたいところですが、一般的に床下に潜って行うことは困難だと思います。せめて屋外の配管枡を時々開けてみて目視点検することが現実的でしょう。