One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ ツワブキと沖縄 by M2017/10/10

ツワブキ
ツワブキの花を見ると沖縄旅行を思い出します。

2010年の2月末に沖縄本島を訪れました。新婚旅行で初めて沖縄を訪れてから3回目の訪問でした。その際、初めて平和祈念資料館に行きました。入り口へのアプローチの脇にツワブキの黄色い花が咲き乱れていました。ツワブキを見るたびにその光景が蘇るのです。

戦争を始めるのは誰なのでしょう。
戦争で得するのは誰なのでしょう。

いろいろなことを考えさせられた場所でした。

我が家の庭にもツワブキを植え、今年も黄色い花を咲かせてくれました。平和な世界が訪れますように…

■ 生命の水 by T2017/10/05

ボウモア26年
ひと雨ごとに秋が深まっていきます。これからの時期、富山は曇天が多くなっていきます。夏の雨と異なり、秋のこぬか雨が我が家のパヴェ(石畳)をしっとり濡らすと、まるでアイルランドやU.K.の森の小径のようです。

だから富山の風景と天気にはウィスキーがとても似合うと僕は思います。特にスコッチウィスキーが絵になります。その理由は富山は海あり山ありだからです。スコッチウィスキーも海系のハードなアイランズ・シングルモルトと丘陵系のエレガントなスペイサイド・シングルモルトがあって、その時の気分によって楽しめるからです。

僕がスコッチのシングルモルトを飲み始めた当初は、スモーキーな海系を飲んでいました。ボウモアやラフロイグ、アードベックなどのスモーキーなシングルモルトはその個性が明快でパンチが効いていたからです。薪ストーブライフにも相性が良かった。また住まいが里山にあるためその対極としての海の要素に惹かれたのかもしれません。要はバランスの問題です。

ところが最近は、ノンピート・ノンスモーキーなスペイサイドやローランドのシングルモルトに趣向が移行しつつあります。ザ・グレンリヴェットやオーヘントッシャンなどの、一見ライトで控えめな印象にも思えますが、ピート臭で誤魔化さず「いつか本当の大人になればこの良さが分かるはず」と決して自ら強引なセールスをしてこない紳士的なシングルモルトに惹かれつつあります。実はこちらのシングルモルトの方が和食を頂いた後の食後酒として相性が良いと思われます。

どちらが勝っているということではありません。その時その時の状況と気分で楽しめば良いと思っています。

ただ、「一本だけ選ぶとしたら?」と尋ねられたら、今現在の僕は、タリスカーとラガヴーリンを選びます。同点一位で甲乙付け難く二本になりました。タリスカーもラガヴーリンも共に海系ですね。

今回の記事はマニアックなウンチク系になりました。謝謝

参考:ウィスキーという言葉はウシュクベーハ(Uisge Beatha)というゲール語(スコットランドの母国語)からきており、ウシュクは水、ベーハは生命という意味だそうです。つまりウィスキーとは「生命の水」という意味です。

写真説明:ボウモア26年、箱の切り抜きです。2009年に妻の両親がスコットランドと湖水地方を旅行した時のお土産です。かなり苦労してお店と交渉し買ってきてくれた秀逸品。最高に楽しませてもらいました。

■ 走れる幸せを誰かの幸せにつなげよう by T2017/09/27

第1回東京マラソンゴール付近
「走れる幸せを誰かの幸せにつなげよう」このキャッチコピーは東京マラソン財団のコピーです。走ることによって誰かを幸せにできるか否かは分かりませんが、少なくとも僕は走ることができるだけで幸せです。

だから、なぜ走るのかという疑問は持ったことがありません。疑問が湧く前に走ることのできる幸福感と有り難さが湧いてくるからです。

東京マラソンに限らず全てのマラソン大会では健康チェックの項目があります。つまり健康だから走ることができるというわけです。それが嬉しい。

それに、卵が先か鶏が先か分かりませんが、マラソンを走るようになって僕は以前より健康的になりました。

時々「お金を払ってまで、なぜ走るのか」と質問されることがあります。健康でマラソン大会にお金を払うことと、不健康で病院や薬にお金を払うことと比較すれば、断然前者の方を僕は選択します。

「お金を払ってまで、なぜ走るのか」といった質問は「お金を払ってまで、なぜタバコを吸うのか」と同系列の質問です。「お金を払ってまで、なぜお菓子を食べすぎるのか」と同等の質問です。要は「したいから」でしょう。

ともかくも、東京マラソン2018を走ることができるのは本当に嬉しいです。旅行好きの妻も東京へ行く口実ができて幸せだと言っていました。

■ 旅の計画 by M2017/09/19

旅ランの一コマ2016_アイルランド
私たち夫婦にとっての旅行は、海外旅行であることの方が多く、近年は2年に1回のペースで楽しんでいます。

私たちは思いついて旅行に出るということはありません。前々から次の行き先を決め計画します。2年に一度ですから、1年半前くらいには次の行き先を決め、情報収集します。おおよそのルートが決まったら、航空券を手配します。ある程度の日程が決まった段階で宿を取ります。場合によっては現地での移動手段であるレンタカーや列車、フェリーの予約をしていると、出発ひと月前くらいになるわけです。

次の旅行の予定は来年の春です。去年の春のアイルランド旅行を終えた後、夏には行き先は決まっていました。まずは図書館で本を借りて情報を集め、インターネットで補足しました。2018年春の航空券が売り出された直後に予約しました。これで一安心です。現地に行くことはできますから…。夫の要望を聞き、旅行の手配はもっぱら私の役割です。

一昨日、気づきました。旅行という餌を与えておけば、私は一生楽しく生きられるであろうことに。計画を楽しみ、手配を楽しみ、移動を楽しみ、現地を楽しみ、帰国後しばらくは思い出に浸ります。浸りきったところで、次の旅行の計画です。

健康である限り、旅行の楽しみは尽きることがなさそうです。

■ 450kmで異国の雰囲気 by M2017/09/02

8月26日から2泊3日で熊野旅行に行ってきました。距離にして約450km、時間にして6時間の移動でした。

驚きや発見はたくさんあったのですが、その一つに気候の違いでした。日中の暑さはもとより、朝晩も熱気が残り湿度は100%。明け方には雨が降り、バリ島を思い出しました。

気候が違えば植生も変わります。熊野三山にそれぞれ御神木がありましたが、こちらではあまり馴染みのない木ばかりでした。

熊野速玉大社の御神木は「梛」(なぎ)
樹齢千年と言われる梛の木が強い日差しを遮り、心地よい空間を作ってきました。
熊野速玉大社の御神木_梛

熊野那智大社の御神木は「楠」(くすのき)
幹にぽっかりと穴があいており、護摩木を持って潜ると願い事が叶うとのことでした。
熊野那智大社の御神木_楠

熊野本宮大社の御神木は「多羅葉」(たらよう)
葉の裏に爪などで文字が書けることから「葉書の木」とも呼ばれるそうです。その隣には八咫烏(やたがらす)が止まるポストが…。ハガキを2通投函してきました。今頃は、RさんとMさんの手元に届いていることでしょう。
熊野本宮大社の御神木_多羅葉

御神木はどれも力強く生命力を感じる木でした。佇まいは日本なのですが、周囲の植生は富山とは異なり南国を思わせました。九州や沖縄まで行かなくても異国の雰囲気を感じた旅行となりました。

■ 伊勢神宮の社殿のモデルは高床倉庫 by T2017/09/02

高床式倉庫
伊勢神宮の気持ちの良さは簡素の一言にあると思います。萱葺きのヒノキ造り。ムク板の垣を廻らした高床の切妻造り。

それは弥生時代、自然の恵みとしての米を貯蔵した穀倉つまり高床倉庫にそっくり。

穀倉を拝むことを通じてその背後に坐す神=自然を拝むということなのでしょうか。

そして高床の穀倉つまり社殿は20年で新陳代謝。形あるものにはこだわりがない。重要なのは背後にある無形・抽象。

無形・抽象まで削ぎ落とされると、これ以上簡素なものはありません。

我が家も高床の切妻造り。でも建築物としての家という有形物にこだわりすぎるのは、簡素な暮らしというコンセプトから離れていくのかもしれません。そんなことを伊勢神宮にお参りして感じました。重要なことは家の背後にあると。

■ 日本の森は照葉樹林の森 by T2017/09/01

熊野本宮大社の杜
私たちの住む金山里山はコナラやクリなど落葉広葉樹中心の森です。しかしこれは人間が生きていくために自然の山に人の手を加えていった結果の森です。ですから里山が今後放置されたならば、落葉樹はいずれ自然淘汰され極相として常緑広葉樹いわゆる照葉樹林の森に帰っていくことでしょう。昨今は温暖化が進み、我が家の場所でもタブノキが元気に育つくらいですから、その進行は加速されつつあります。

そんな鬱蒼とした照葉樹林の森を想像できないならば、熊野古道の森や伊勢神宮の鎮守の森に行けばよく分かります。そこにはコナラやクリ、クヌギといった落葉ドングリの木は見られませんでした。

どちらの森が良くてどちらが悪いといった判断は、何を基準に判断するかによって変ります。人間が森の恵みによって生かされる暮らしを基準に考えれば落葉広葉樹林を良しとするでしょう。その証拠に縄文時代、日本の人口は落葉樹比率の高い東国の方が照葉樹の多い西国より人口が多かったのです。一方、自然に逆らわない原生林という基準で考えれば照葉樹林に軍配。しかもタブノキやカシ、シイ、クスノキ(クスは北陸にはあまり見られませんが)は根が強力で津波などに強いといわれます。新宮市や那智勝浦などの紀州灘沿岸の防風林は松林ではなく照葉樹中心でした。

我が家の雑木林はドングリの転がる庭というコンセプトのもと、コナラやクヌギ、クリ中心です。しかしタブやカシ、シイ、タブも結構植わっています。適応戦略として、また多様性の見地から将来どちらに転んでも良いようにしてあります。

では薪焚き人として薪ストーブの燃料としてはどちらが良いか。一般的にコナラやミズナラなど落葉広葉樹の薪が良いと言われていますが、僕の17年の薪焚き経験から結論を申します。

落葉、照葉どちらも良し。薪に貴賎の区別なし。最高の薪はそこにある薪。

■ 旅の最後に伊勢もうで by M2017/08/31

熊野旅行の最終日、途中、伊勢神宮に立ち寄りました。南紀自動車道から道勢和多気JCを伊勢方面に20km余りで到着。

夏休みも終わりに近づいたためでしょうか、内宮駐車場へは比較的スムーズに入ることができました。1時間ほどかけて正宮、別宮を参拝しました。夫は初めての伊勢神宮でしたが、その簡素さに感激していました。さらに、切妻、高床、平入りの建築様式は我が家にも通じ、より感銘度が増したようでした。

伊勢神宮_内宮_荒祭宮

外宮参拝の前に「あそらの茶屋」でランチです。外宮を目前に参詣道沿いにある「伊勢せきや」本店2階にある食事処。外宮のご祭神は、食物の守護神である豊受大神ということもあってでしょうか、盛り付け、お味、お店の雰囲気、全てをとって申し分ありませんでした。

あそらの茶屋_ランチ

今回の旅行は食事に恵まれていたのですが、最後を締めくくるにふさわしいランチとなりました。

そして外宮の参拝。内宮の混雑とは裏腹に、参拝者は少なくゆったりと境内を一周。参拝後は、再び「あそらの茶屋」へ。冷たい飲み物と勾玉サブレで一息つき、帰宅の途につきました。

伊勢神宮_外宮_正宮

無事に2泊3日の旅行を終え、8月最終日をゆったりを過ごしています。富山はすっかり秋の気配です。


■ 大和しうるわし by T2017/08/30

熊野三山に参詣しました。本宮大社は川、那智大社は滝、速玉大社は岩が神のよりしろ。いにしえの人々は自然を神と信仰してきました。よって神は偶像ではなく気配であって抽象だということを肌で感じたような気がします。

熊野本宮大社
熊野本宮大社

熊野那智大社
熊野那智大社

熊野速玉大社
熊野速玉大社

熊野は隠る野、紀の国は木の国、つまり奥深い森。たたなづく青垣

大和しうるわし。


■ 熊野本宮大社参拝後に茶房「靖」へ by M2017/08/29

茶房「靖」一輪挿し
今日は、熊野三山の残り2つ、熊野那智大社と熊野本宮大社へ行きました。まずは、熊野那智大社へ、午後から熊野本宮大社へ行きました。

参拝を終えたのが午後3時過ぎ。宿に戻る前にお茶を飲みたく熊野大宮の通りで見つけたのが茶房「靖」でした。店内に入ると地元の男性5人が歓談中。私たちが入ってテーブル席はいっぱいになりました。窓から熊野本宮大社・大斎原の大鳥居を眺めることができます。店内にはポッたりとしたガラス作品の数々が展示販売されています。

水のグラスも飲み物のグラスもミルクのピッチャーも全て店主の手作りとのこと。原料は再生ガラスだそうです。私は写真の一輪挿しを購入しました。窓ガラスなどに用いられているいたダラスが原料とのこと。

飲み物は美味しく、お値段は申し訳ないほど安く、空間は素敵で、申し分のないひと時を過ごすことができました。熊野本宮大社へ行かれた方はぜひお立ち寄りください。店主と奥様(多分)の温かい人柄にも触れられて、本当に素敵な時間を過ごすことができること請け合いです。

お店のホームページもありました。詳しくはこちらをどうぞ!
http://www.sei-glassabou.jp