One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 薪作りと投資 by T2021/12/02

里山夜明け
株式投資や投資信託など、投資は何のために行うのでしょうか?お金儲けや資産形成のため?資産をインフレ等のリスクから守るため?・・。僕は考えます。投資の第一義の目的とは、将来性のある会社を応援して、世の中の未来をより良いものにしていくための行為だと。そしてその結果、運用利益を得ることは投資のリターンの一つであると考えます。

ふと、僕は思うのです。そんな未来創造・社会参加としての投資と、金山里山の会活動としての薪作りはよく似ているなと。

北陸富山において、常緑広葉樹の原生林と里山は異なります。コナラやクリなどブナ科の落葉樹主体の里山は、人間が手を加えることによって縄文時代から維持されてきました。もしも人間が里山に手を加えることを止めたならば、里山は常緑化し原生林に還って行く。常緑化は必ずしも悪いわけではありませんが、人間が間伐し下草を刈り、森林を新陳代謝させることによって、縄文時代から受け継いできた自然の恵み豊かな里山が維持される。そのプロセスの中で、間伐材を薪として頂くことができる。

社会を活性化させるための投資、その結果得られる運用利益。
里山を維持・新陳代謝させるための里山整美活動、その結果得られる薪。

とても似ていると思いませんか?どちらにおいても、誰も不幸にしていません。それは何故か、それは誰かが得すると誰かが損をするゼロサムゲームではないからです。

ちなみに、投資をギャンブルだと思っている人がいます。株価の上下に一喜一憂するようなデイトレーダーをイメージして。しかしそれは違います。それは投資家でなく投機家です。

同様に、薪作りにおいても、山師のように売買目的を前面に押し出すならば、お金に目が眩んだ投機家になり、山はかえって荒れるでしょう。