One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 有難い軽ウイスキー by T2021/08/22

クラウンロイヤル


暑さも和らいできて、久々にウイスキーを購入しました。まだ残暑が残っているので、ライトなカナディアンウイスキーを選びました。
世界で最も販売量の多いカナディアンウイスキー、それはCrown Royal(クラウンロイヤル)。

とは言うものの、日本で最も売れているカナディアンはCanadian Club(カナディアンクラブ)です。クラウンロイヤルを愛飲する人は少数派でしょう。また、日本でクラウンロイヤルと言えばトヨタ車クラウンロイヤルを思い浮かべる人が多数でしょうが、Crown Royalの商標はこのディアジオ社のウイスキーが持っており、トヨタ車クラウンロイヤルではありません。

そんな日本ではあまり知られていないウイスキークラウンロイヤルを、里山の田舎に住んでいても手に入る今日このごろ、つくづく有難い時代だと感じています。

紫色のオペラバッグに包まれたクラウンロイヤル。それだけで高貴かつリッチな雰囲気ですが、価格はとてもリーズナブル。瓶の形と文様は、かつてアメリカの禁酒法時代に、アルカポネが作らせた輸送中に割れにくい瓶ゲートボトルを彷彿させます。

日本も禁酒法が施行されたような感のあるコロナ緊急事態下。ウイスキーは密を避け、隠れ家で静かに味わうにはピッタリの密造酒です。

■ 特別な何か by T2021/08/02

SOMETHING SPECIAL DELUXE
義叔父からウイスキーを頂きました。日本では聞き慣れない名前のウイスキー

SOMETHING SPECIAL DELUXE (サムシング スペシャル デラックス)

製造社名がヒル トムソン社となっており、この会社は1970年代にグレンリベット社となり、現在はシーバスブラザーズ社。また特級ラベルが貼ってあることから推定して1969年から1989年の間に販売されたオールドボトルです。

ラベル中央のエリザベス女王紋章は、現在流通している(とはいえ、日本では現在サムシングスペシャルそのものが入手困難)ラベル紋章と異なり、しかもユニコーンとライオンの位置が左右逆になっています。これは女王がスコットランド女王として使用している紋章です。つまりこのラベルはスコットランドのウイスキーである誇りを意味していると言えるでしょう。

1975年にエリザベス女王が来日された際、宮中晩餐会にて2種類のウイスキーが出されました。それはバランタイン30年と、このサムシングスペシャルの2銘柄。

オールドボトルは、フタの状態等によって風味に不確定要素があり、飲んでみるまで味は保証できません。いわばギャンブル。とはいえ、30年以上も前の由緒ある銘柄の特級品。それが巡り巡って富山里山の我が家に。その特別な何か(サムシングスペシャル)の意味を、ゆっくり静かに味わってみたいと思っています。

■ 樽を知る by T2021/05/25

スコットランド_スペイサイド
スコッチウイスキーは必ずオークの樽(コナラ属樹木でできた樽)で3年以上熟成しなければならないと、法律で定められています。でもスコットランドにはオークの樹木は多くありません。以前からスコッチは、アメリカからのバーボン樽やスペインからのシェリー樽を中古で輸入してきました。

でも、中古でも全く問題ありません。むしろスコッツ達は「バーボンが新樽のエグ味を取り除いてくれている」と言っているそうです。

オーク樽は70年ぐらい使用できるそうです。何度も大切に樽を使い回します。それだけオークの木つまり日本で言うところの楢の木は貴重で有用だということです。

元来、スコットランドには森が無かったわけではありません。かつて森の木を乱伐した後、森が再生できなかったことが原因です。

私たち金山里山に住む者も、楢の木の乱伐に留意し保全に努め、大切に受け継いでいきたいものです。

樽を知り、足るを知る。

■ 検定合格者特典セミナー by T2021/05/21

オンラインセミナー
昨日、ウイスキー文化研究所主催、第一回ウイスキー検定合格者特典セミナーが、オンラインZoomにて19:00より行われ、受講しました。

東京に赴かなくてもいい。里山に居ながらのセミナー。そんな時代になりました。

事前に資料と今回テイスティングするウイスキー6種類が自宅に郵送されていました。

スコッチウイスキーの産地を6つに区分し、その代表的なシングルモルト6種類。記念すべき第一回に選ばれた銘柄は、
①グレンキンチー12年(ローランド地区)
②グレンフィディック12年(スペイサイド地区)
③グレンドロナック12年(東ハイランド地区)
④グレンスコシア(キャンベルタウン地区)
⑤タリスカー10年(アイランズ地区)
⑥ラフロイグ10年(アイラ地区)

セミナーというよりも正直な話オンライン飲み会。それも、実に話の濃いオンライン飲み会でした。最高に楽しかった。

どうせ飲むなら語れるようにならないか、をテーマにしたセミナー。どうせ飲むなら居心地の良い場所で飲まないか。

■ ビール純粋令 by T2021/05/10

純粋なビール
1516年4月23日ヴィルヘルム4世は「ビールは麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」という法律を定めた。いわゆるドイツのビール純粋令である。このビール純粋令は現在もドイツ国内において有効であり、食品に関する現在適用法律では世界最古。

日本酒が、醸造用アルコールを添加して本醸造と言って流通させている我が国とケタ違いの大違い。恥ずかしい限りである。日本のビールに関しても、安さ優先で発泡酒や第3のビール等、不純粋なビールを飲んでいる現状に関して、あなたはどう思われますか?

人生は短い。僕もあと何回ビールを飲むことができるか。不純なビールを毎日飲むのをやめ週末のみ純粋なビールを飲めば、かえって安くもなる。

日本の酒の不純さの原因は、消費者の意識の低さにある。そもそも日本人の物作り技術の高さは世界トップレベルであり、本物の優れた酒を作ることは十分可能であろう。諸悪の根源は、良いものを選択購入せず、少々悪くても安さを選択する私たち消費者にあると僕は考える。消費活動を通じて社会や国を良くしようと思わないのだろうか。自分さえよければよいのだろうか。日本の酒作り職人・生産者がとても可哀想。

とにかく、何はさておき酒の話である。他のことならいざ知らず、酒に関しては一本しっかり筋を通したい、と僕は思う。

■ 田舎パンと白ビール by T2021/05/09

ドイツビール
私たちが週末ごとにカンパーニュ・ブレッドを購入しているパン屋さんで、最近ドイツの白ビールを取り扱うようになりました。

カンパーニュとはフランス語で「田舎」を意味します。ライ麦粉や精製度の高くない小麦粉を使って作られた素朴な食事パンのこと。里山の週末ディナーは、普段ワインとチーズそしてカンパーニュ・ブレッド。

でも今週末は、ドイツ南部バイエルン地方のシュナイダーヴァイセ白ビールにします(写真の右から1本目と2本目)。乾いた初夏には最適です。白ビールとは小麦から作られたビールのこと。白い液体のビールではありません。

今回購入した3本を含めると、今年に入って私たちが購入したビールは全部で5本。お歳暮やお中元を除き、私たちはほとんどビールを買いません。

でも今回は、カンパーニュ・ブレッドを購入するパン屋さんの店主が「カンパーニュにベストマッチ」と嬉々としてお薦めするのを受け、チャレンジしてみることにしました。

本日、思いっきりガーデニングして汗をかいた後のビールは最高だろうな。

■ ウイスキーと投資 by T2021/05/02

富山県三郎丸蒸留所
日本のウイスキーは世界5大ウイスキーの一つ。よって外国の方と日本酒について語り合うことはほぼ不可能だが、ウイスキーだったら堂々と世界を舞台に語り合うことが可能。

日本ウイスキーの魅力は、職人技とも言うべきブレンディット能力の高さにある。それに対してシングルモルトにおいては不利。ピート土壌は日本の土地から掘り出すことがほぼ不可能だったり、国内大麦生産量も多くない。つまり日本ウイスキーの素晴らしさは、不利な環境条件を人的能力で克服し、世界トップレベルにまで押し上げている点にある。

さて話は180度変わって投資信託の話。投資信託には、インデックスファンドとアクティブファンドがある。前者は日経平均株価などのインデックス(指標)に連動して値をつける投資信託であり、世界人口が今世紀末まで増加することを根拠に、経済は成長するという前提で投資するもの、と僕は認識している。それに対して後者は、運用担当者が株価指数以上の運用利益を目指す投資信託だ。

確かにアクティブはインデックスよりもリスクが高いのかも知れない。しかし本当に世界経済は人口増加によって成長し続けるのだろうか?人間が活動する限り経済は成長し続けるのだろうか?そんな成長神話の上に昼寝していてよいのだろうか?反対に、人口減少の日本経済は斜陽しても仕方のないことなのか?

またまた話はウイスキーに戻る。シングルモルトが、唯自然に任せるインデックスファンドならば、日本が得意とするブレンディットウイスキーは、人為的努力で未来を切り開くアクティブファンドに相当すると思うのだ。

誰かが言っていた。「シングルモルトは神が作る。だがブレンディットは人間が作る。」と。

そして現在、世界でウイスキー生産量の90%以上がブレンディットウイスキーで占められている。この現状から何を読み取り、未来をどのように予測し、あなただったら明日に向かって、どのように打って出るのか?

それとも、神様か誰かが何かをしてくれると、お任せ一辺倒?

■ 好みの問題です by T2021/04/22

ネス湖_スコットランド

唐突ですが、プラス思考と楽天家は違うと思うんです。
そしてこれも唐突ですが、僕は楽天家は好きじゃありません。

神様じゃないんだから、人間が他の人間に対し、正誤・善悪を評価することはできません。しかしながら、好き嫌いを述べる権利ぐらいはあるでしょう。よって、僕の好みを言わせてもらえば、僕は単純な楽天家の人間を好きになれない、ただそれだけです。

さて唐突ですが、同じケルト民族の血を受け継ぐアイルランド人とスコットランド人ですが、その国民性に違いを感じます。こんな話を聞いたことがあります。

逆境・危機に直面した時、どういう姿勢でその危機に臨むか?
アイルランド人はDon’t worry.(気にするな、くよくよするな)
スコットランド人はDon’t panic.(動揺するな、冷静になれ)

これも正誤・善悪の問題ではありません。あくまでも好みの問題です。
よって僕は、嫌なことを直ぐに忘れてしまう人間よりも、冷静に落ち着いて現実を直視できる人間になりたいと思うわけです。

だからというわけでもないけれど最近は、アイリッシュウイスキーよりも、スコッチウイスキーばかり愛飲しています。昔はアイリッシュもよく飲んでいました。

ただし、スコッチばかり飲んでも冷静沈着な人間になれるわけでもありません。これはあくまで好みの問題です。

■ やったー!合格 by T2021/04/09

ウイスキー検定2級認定証

ウイスキー文化研究所認定のウイスキー検定2級に合格しました。
今後は1級合格に向けて精進します。1級を受験するためには2級取得が必須なため、今回はその通過点です。とはいうものの合格はやっぱり嬉しい。

ウイスキー文化研究所の代表、土屋守氏は、2014年NHK朝の連続小説「マッサン」においてウイスキー考証として監修を務めました。

日本ウイスキーは世界5大ウイスキーの一つに数えられ、その中でも特に近年評価が上昇しています。そんな日本の研究所レベルは今や世界標準レベルと言えましょう。

2級合格者は、合格者限定のセミナーを受講できます。ウイスキーをテイスティングしながらのセミナーは、とても楽しみです。

2級程度で生意気かも知れませんが、ウイスキーに関するある程度の博識と資格は、同様の趣向を持つ人と刺激的で楽しいコミュニケーションを可能にしてくれます。

現在、コロナの影響で海外渡航が困難です。1級合格が先か、スコッチの聖地の一つ、アイラ島を訪れるのが先か、とにかくどちらも実現を願っています。