One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 何とかセーフ by T2021/05/19

薪
昨年の秋分以降、積雪時期を挟んで集めた薪用原木。極力原木のままため込まないよう、その都度薪割りしてきました。そして昨日で全て割り切りました。今回割った薪は、2023年以降に使う予定です。

薪割りは、5月いっぱいまでに終了させることを目標としてきました。何故ならば6月以降は高温多湿になり作業がハードになることと、樹木は夏場に伐採しない方がよいからです。

5月中旬だというのに、今年は梅雨前線が停滞し、予想外の展開になりましたが、何とかかんとか完割してセーフです。ホッとしています。

自分で言うのも何ですが、ほんとうに僕は薪ストーブライフが好きなんだなあと思います。今回も独力で、ほとんど斧で手割りしました。薪割りをさほど労苦とは感じないのです。むしろ楽しい。最高です。

薪を作って焚けることに、とても感謝しています。

■ 我が家の核廃棄物 by T2021/05/18

箸置き
1ヶ月ほど前から、家の陶器食器を精選するために、いくつかの中古品リユースショップを回りましたが、一向に引き取ってもらえませんでした。その後、知人に譲ったりして量を減らしましたが、それでも段ボール箱一個分残りました。 

先日、電化製品や金属類無料回収業者のお知らせチラシが届けられ、陶器類も回収してもらえるということで出しました。

ところが、1種類だけ業者に回収してもらえなかったものが有りました。それは写真にあるガラスの箸置き3つです。陶器は回収するがガラス製品はダメとのこと。

この箸置きは、30年ほど前に、妻が当時東京巣鴨にあった原子力研究所の研修会にて、放射線を利用して色つけして作った箸置きです。これだけが残りました。

意味は違いますが、とにかく核廃棄物はいつまでも残ります。その教訓として、我が家に残しておこうと思います。

■ 持続可能な里山地域を目指した活動記録 by T2021/05/17

こならの木
2015年に、SDGs(Sustainable Development Goals持続可能な開発目標)を国連総会が採択し、2030年までの具体的行動指針が示された。その中には、住み続けられるまちづくりや、クリーンなエネルギー、陸と海の豊かさを守ること、質の高い教育、働きがいや経済成長などの項目がある。

これらの具体的行動指針は、我々「金山里山の会」が過去10年間に渡って行ってきた活動に合致するところが多く、我々の活動が世界標準の流れから大きくズレてはいないものと認識している。

ただひとつ、個人的に気になる点がある。先日、会の活動10年間を記念して記録冊子を発行するということで、原案を見せて頂いた。気になる点とは、そのタイトルである。
『若い世代が活動して育てる田舎』

これは、「実際に若い世代が積極的に活動して育てている田舎」という現状の意味なのであろうか?それとも、「若い世代に今後育てていってもらいたい田舎」という願いなのだろうか?過去10年間の活動記録ならば前者だと思うのであるが、ならば本当に若い世代が積極的に活動している現状なのであろうかという疑問が湧く。

では、タイトルが後者の願いだとしよう。すると記録という趣旨からはかなりズレるタイトルと言えよう。

百歩譲って、願いをタイトルにしたとしよう。そうすると、先輩世代から若い世代に対するパターナリズムの押しつけにはならないか、と僕はとても心配である。

パターナリズムとは、強い立場の者が弱い立場の者の利益のためとして、本人の意志は問わずに介入・干渉・支援すること(ウィキペディア)である。いわば良かれと思って行う正義の押し付けというものだ。

「田舎はとても良いところなのだ。だから若者には田舎を継承してもらいたい。」そんな願いはよく分かる。しかしタイトルのように強烈に打ち出すと、「田舎は良いところなのだ。だから若者は田舎を継承すべきなのだ。」といった正義の押し付けと捉えられ、パターナリズムの危険性を感じるのだ。

若者には、自分自身の人生を主体的に自由に選択して、世界に羽ばたいていってもらいたいし、間違っても先輩世代に忖度し、意にそぐわない人生を歩んでもらいたくはないと僕は考える。

自分を変えることは自分にできるが、他人を変えることは自分にはできない。ましてや他人を自分の都合の良いふうに変えることはしてはいけない。

若者に田舎を育てていってもらいたい願いは願いとして静かに持ち続け、タイトルに打ち出すことは止めておいて、シンプルにこんなタイトルは如何かと考える。

『持続可能な里山地域を目指した活動記録』

■ 見えないインフレーション by T2021/05/16

手作りの薪
日本経済はインフレ目標2%を達成できずにいます。そもそも皆さんは、インフレーションを望んでいらっしゃるのですか?

例えば年金暮らしの高齢者の皆さん、インフレで物価が2%上昇するということは、あなたに支給されている年金の価値が2%下落するということです。

では、その2%目標が達成できていないということは、年金が目減りしていないということだからホッとした、と感じておられますか?

本当にインフレーションが進行していないのでしょうか?僕は、見えないインフレーションが進行していると推察しています。

例えば、僕の大好きなホームランバー・アイスクリーム。以前よりもかなり小さくなりました。値段を上げることができないならば、商品自体を小さくして原材料費を減らす作戦でしょうか。同じ金額を支払っても、以前買うことのできた量を買うことができないならば、それはインフレと同じ。貨幣価値が下がったも同然です。

加工食品の場合、こういう目に見えないインフレーションを作り出すことが容易です。その点、食材・原材料そのものの場合、量を減らそうとすれば単位重量当たりの金額が分かり、容易に減らすことができません。

見えないインフレーションから身を守るには、なるべく食材・原材料から自分で調理した方が良いと考えます。

便利さに流されず、まめに手間をかける人間が、インフレーション下においても、やっぱり得をすると考えます。

ところで、薪も加工品。自分で薪割りして作るのがお得です。

■ 学生、やっています by M2021/05/15

里山の早苗
今年の2月28日の記事にあったように、この4月に私は大学院に入学しました。
http://onesway.asablo.jp/blog/2021/02/28/9351508

本来なら今頃は関東にある大学で1週間の実習・演習の授業を受けているはずでした。

飛行機&ホテルの手配もしてあったのですが、新型コロナウイルスの感染拡大のためオンラインでの受講となりました。

10日から毎日講義を受けています。11日から16日までは休憩を挟んで1日7時間の講義。講義終了後に課題を作成しその日のうちに提出という流れです。

始まる前は、オンラインで理解できるのか?寝てしまわないか?などなど、不安ばかりでした。

始まってみるとそんな不安は一気に解消。今日までに教わった有益なこと(学習内容とは無縁)を記事にしたいと思います。

その1 イスを変えると体への負担が少ない
12日担当の先生がおっしゃっていました。そうとは知らず、私は10日から、どの椅子がよいのか試すために椅子を変えたり、クッションを挟んだりしていました。ちなみに座卓は体への負担が大きく、立っていた方がよほど良いとのことです。

その2 聞く前に調べることは現代人の常識
「インターネットが発達した現在、人に聞く前にgoogleで調べてください。それが現代人の常識です。」と11日担当の先生が強くおっしゃいました。確かにググれば大方のことが分かります。その手間を惜しんで、人に聞くということは相手の時間を奪うことになりかねません。ついつい楽だから他人(ヒト)に聞いて教えて貰おうと思うことがあります。気をつけねば・・・。

これで4日間が終わりました。期待以上の講義内容に興奮しています。講師陣は、日本における第一人者の先生方ばかり。講義中、眠たくなることは一切ありません。現役の大学時代にはよく居眠りしていたのに不思議です。

また、一緒に学ぶ学生は職業を持っている方も多く、IT技術者、ジャーナリスト、医療関係者、教育関係者など多彩です。年上の方も見受けられ励みになります。

折をみつけて、学生生活のあれこれを発信したいと思います。

写真は、田植えが終わった里山の水田です。正面にはため池の堤防が見えます。この地区ならではの風景で気に入っています。

■ コストコ・ツツジ by T2021/05/14

コストコ・ツツジ
会員制倉庫型スーパーのコストコ。私たち夫婦は会員ではないので買い物しませんが、早朝、コストコ前をジョギングで時々通過します。大きな駐車場に沿ってツツジが植栽されていて、今満開です。

朝6時半頃、コストコ開店前の静かな時間ではありますが、1人の男性をよく見かけます。おそらく造園業者の方でしょう。ツツジ花壇の水やり作業をされています。ツツジ花壇は結構の広さではありますが、いつも1人作業です。最初は軽く会釈してのすれ違いでしたが、だんだん挨拶するようになりました。

午前10時を過ぎれば、車の往来も頻繁になって賑やかになるでしょう。でも、わざわざツツジ花壇の横を歩いて、コストコに買い物にやって来る人は滅多にいないかもしれません。コストコへやって来る目的は買い物であって、ツツジ鑑賞ではありませんから。でも買い物してくれる人のおかげで、ツツジ花壇の管理費が捻出されているのも事実です。

繰り返しますが、僕は会員じゃないのでコストコで買い物できませんが、コストコの収益で管理してくれている見事なツツジ花壇を、会員費を支払わないで申し訳ありませんが、楽しませてもらっています。早朝、静かで見晴らしの良い環境で。

■ 紙を大切に by T2021/05/13

Cafe Beansの豆
最近私たちが利用しているコーヒー豆のお店では、豆の入った紙袋を再利用して、次回購入時に持って行くと、コーヒー豆を10グラム増量して下さいます。

お店の名前はCafe Beans(カフェ・ビーンズ 富山県高岡市)

タイミングが良ければ、コーヒー豆の入った麻袋を頂くこともできます。薪を入れて置くのに重宝します。

紙を資源回収して再生紙をリサイクルするよりも、そのまま再利用(リユース)する方が、環境に優しい。かつ、コーヒー豆もお得。

植樹や森林ボランティア活動みたいに派手で目立つイベントではありませんが、日常の暮らしの中で、紙を大切にする小さな習慣も、地味で賞賛を受けることはないけれど、森林保全につながります。そういう謙虚な姿勢、僕は結構好きです。

■ 念願の501 by T2021/05/12

リーバイス501
ウエスト29、股下34インチのリーバイス501を、地元の店頭販売で探すことは今までずっと不可能でした。ウェブで買い物できる時代になり、MADE IN THE USAの輸入物を入手できるようになって、ようやく念願のジャスト・フィット・リーバイス501を手に入れました。感激!

「里山に住んでいると、買い物に困りませんか?」
ひと昔は、そんな質問を時々受けました。

今や、住む場所による買い物格差は、かなり解消。
もはや時代は「どこへ行けるかでなく、どこにいるか」の時代。

そして、501を履けないという人生の大きな悩みも、解消しました。

■ よく分からない by T2021/05/11

僕のチェンソー
僕が所属している「薪焚き人の会」(里山整美活動を通じて自宅用薪を作る組織)では、チェンソーなどの機材や燃料は個人持ちで、責任もメンテナンス等も個人が行います。この方法は機材管理面で組織の負担を軽減します。

また、町内会の出役等で草刈機やチェンソーを使用する場合、機材の個人持ち込みに対して借り上げ料が支払われます。この方法も組織の負担を軽減する良い方法だと考えます。

ところで話はガラッと変わって、小・中学校におけるコンピュータやタブレット貸与についてです。最近では、児童生徒全員に同一PCやタブレットを貸与してIT教育を促進するそうです。

一方で、児童生徒の個人のスマートフォンは、学校に持ち込み禁止している学校が多いです。

なぜ、個人持ちのスマートフォンを活用してIT教育を行わないのでしょう?僕みたいなスマートフォンを持っていない児童生徒には学校から貸与すればよいと思うのですが・・。

機材のアップデートやメンテナンスは個人(家庭)の責任で行えば、学校組織の業務負担もかなり軽減できると思うのですが・・。

同一の通学用カバン、均一の通学用自転車およびヘルメット、そして同一均一のPC・・みんな同一均一じゃないと不安なのでしょうか?それともお金(税金や補助金)を使わせるのが目的なのでしょうか? よく分かりません。

■ ビール純粋令 by T2021/05/10

純粋なビール
1516年4月23日ヴィルヘルム4世は「ビールは麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」という法律を定めた。いわゆるドイツのビール純粋令である。このビール純粋令は現在もドイツ国内において有効であり、食品に関する現在適用法律では世界最古。

日本酒が、醸造用アルコールを添加して本醸造と言って流通させている我が国とケタ違いの大違い。恥ずかしい限りである。日本のビールに関しても、安さ優先で発泡酒や第3のビール等、不純粋なビールを飲んでいる現状に関して、あなたはどう思われますか?

人生は短い。僕もあと何回ビールを飲むことができるか。不純なビールを毎日飲むのをやめ週末のみ純粋なビールを飲めば、かえって安くもなる。

日本の酒の不純さの原因は、消費者の意識の低さにある。そもそも日本人の物作り技術の高さは世界トップレベルであり、本物の優れた酒を作ることは十分可能であろう。諸悪の根源は、良いものを選択購入せず、少々悪くても安さを選択する私たち消費者にあると僕は考える。消費活動を通じて社会や国を良くしようと思わないのだろうか。自分さえよければよいのだろうか。日本の酒作り職人・生産者がとても可哀想。

とにかく、何はさておき酒の話である。他のことならいざ知らず、酒に関しては一本しっかり筋を通したい、と僕は思う。