One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 鳥を呼ぶ by T2018/08/02

雑木林
葉月八月です。我が家の屋敷林では、明け方まず鳴き始めるのは野鳥たち、それから日の出とともに蝉の鳴き声がとって代わります。野鳥にしろ蝉にしろ、樹木があってこそ集まってきてくれます。何故ならそこに食料があるからです。

ニシキギ、ヤブデマリ、ウメモドキ、エノキ、ヤマボウシ、ソヨゴ、ヤマザクラ、エゴノキ、ナナカマド、クワノキ・・野鳥たちはその実を食べにやって来ます。野鳥の食料は実だけではありません。コナラ、クヌギ、クリ、トチ、カツラ、モミジ、コブシ、カキ、カシ、ヤブニッケイ、アカメガシワなどにいる虫をも野鳥たちは食べてくれます。

おかげで我が家では、約20年間、夏の薬剤散布を一度もしたことはありません。今のところ柿の葉のアメシロ被害はありません。ツバキのチャドクガ被害も経験ありません。

一度3年前、トチノキとクリノキにクリケムシ(クスサン)の大量発生を経験しました。その時僕は高枝鋏で1匹1匹潰しました。でも自分が潰したクリケムシの数よりも野鳥が食べてくれた数の方が多かったかもしれません。自然界のホメオスタシス(恒常性)を信じたおかげで被害は2年ほどで終息しました。

薬剤に関しては、アブラムシやカイガラムシの卵を抑制するため、冬場、石灰硫黄合剤をコナラやクリなどに塗布したことが数回あります。現在はそれもしていません。

よって薬剤付けの木の実や虫たちは我が家に存在しませんから、野鳥たちにとって健康安全な食料を供給しています。

我が家の屋敷林内に自生の大きなハゼノキがあります。近くには同じウルシ科のヌルデ、タラノキ、ウルシの木も自生しています。幸い僕はかぶれに強い方なので自分で剪定伐採をしていますが、これらウルシ科の樹木の実を求めて野鳥たちが多く集まることを最近知りました。それまでは伐採することが多かったウルシ科ですが、これからは適度に維持管理していこうと思っています。

里山雑木林での暮らしは本当に楽しいです。