草取りの最大のメリットは、お金を消費しないことだ。草は自然に生えてくる。自然に生えてきた草を、取り除くべきところは取り、残すべきところは残す。一年草はタネを残せば、宿根多年草は根を残せば、来年も生えてくる。自分はお金を支払うことなしに草取りを持続的に楽しむことができる。

取り除いた草は、まず根に付着した土を落とす。それはとても栄養や微生物豊富な土だから。そしてとった草を所定の場所に山積みしておくと自然に堆肥化する。お金を支払って廃棄すべきゴミは全く出ない。堆肥化した土山にはミミズが集まっている。自分はお金を支払うことなしにミミズと微生物豊富な堆肥を手に入れることができる。よって草取りは金銭的投資ゼロの生産活動である。

しかしながら、草取りはお金を消費しない代わりに時間を投資せねばならない。時間の消費ではなく時間の投資だ。何故ならば草取りは上記のように生産的だからである。また、草取りの時間は1日のうちで細切れの隙間時間でよい。寸暇を活用して草取り時間を確保することができる。準備もいらない。即草取り活動に入ることができる。

また草取り時間の投資は、無駄な娯楽や外出による時間消費やガソリン消費を抑制する効果がある。草取りしていると屋敷地内に留まらねばならない。虫に刺されることがあっても交通事故には合わないし自ら事故も起こさない。どこかでお金を刹那的に消費してくることができない。お金が自然と貯まるが、無駄な買い物商品が貯まることもない。草取り中はせいぜいラジオ聴きながら作業ぐらいの娯楽。訪問客のあるときも手を止めないで草取りしながら社交できる。訪問客の手土産に対して庭の花やハーブで返礼することができ、時にはわらしべ長者になる場合もある。

このように草取りの最大のメリットはお金が全くかからずにお金が貯まってしまうことだ。今度は更に貯まったお金を如何に有効投資するかを考える。例えば、草休眠中、雪の積もった冬のオフシーズンなどに、暖かい所にでも旅に出るのも有効。ただし娯楽慰安のガイド付き集団旅行ではなく、学びのある個人旅行。国内よりも国外が学び効果大。旅も消費ではなく投資の一つだ。