One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 犀の角のようにただ独り歩め by T2018/08/14

孤高のユリ
「犀(さい)の角のようにただ独り歩め」仏典『スッタニパータ』より
仏陀(お釈迦様)の有名な言葉です。集団で群れず単独で行動せよという意味です。

庭ではお盆に合わせるように孤高のユリが咲きました。2年前我が家のユリの花壇がイノシシの侵入によって荒らされました。殆どのユリ根が食べ尽くされ、現在その花壇にはユリが一本も植わっていません。

ところがユリという植物は宿根草であると同時にタネを飛ばして命を繋いでいきます。今日咲いた一本のユリは親元集団から敢えて遠く離れ、コナラの根元に隠れるように生き延びた子孫です。守られた集団を脱し新天地を目指す戦略が功を奏したわけです。

この一本孤高のユリの他にも、我が家の庭には集団を独り歩み出ることによってイノシシ被害を生き延びたユリが数本存在します。

今年のお盆墓参りには、一本のユリをお供えするのも良いですね。人間もただ独り生まれ、独り旅立つ存在ですから。