One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 薪焚き人は愛煙家? by T2019/05/14

薪ストーブの煙突
タバコを吸うもの人に非ずかの如く、受動喫煙嫌悪ムーヴメントもあって最近は禁煙嫌煙ファシズムのような時代です。僕は元々タバコを吸う身体能力に欠けているため喫煙の経験はありませんが、愛煙家の人々に同情する気持ちも無いではありません。

もし自分にタバコを吸う能力があったならばと仮定しましょう。

タバコの害として攻撃の的に晒されているタール。肺ガンや血管障害等身体の健康を害する面に関しては、さほどためらい無く喫煙したかもしれません。多少(かなり)寿命を縮めることになるかもしれませんが、一度きりの人生、好きなことをして終えたいです。

しかし、ニコチンの害は許容できないでしょう。このニコチンの害はタールの害に比べて世間では騒がれていない感があります。しかしニコチンの弊害がある限り、たとえ僕にタバコを吸う能力が備わっていたとしても、絶対にタバコを吸わなかったでしょう。

ニコチンの害とは何か?端的に言えば、「幸福感を失っていく害」です。

ニコチンを吸うと、知らず知らず確実に幸福感を削り取られていき、しかも厄介なことに幸福感が失われていっていることに本人が気付かない。そして現状が幸福だと勘違いさせられているといった正に映画『マトリックス』状態。

人間に幸福感や幸福期待感をもたらす脳内物質はドーパミンだそうですが、ニコチンはドーパミンの代わりをするようになります。よってドーパミン分泌を低下させ、幸福感を得るために常に外部からニコチンを摂取しなければならなくなります。

タバコを吸うとイライラが落ち着くと愛煙家は言いますが、タバコを吸わない人は吸わなくても落ち着いた幸福状態なわけです。タバコを吸うと食欲が減退したと言う人がいますが、正に食べる喜びを削り取られているのかも。

他人の心の中には決して入ることができないので、自分が幸福状態だと認識している状態は、実は他人と比べて低く、さらに低くなっていっているとしたら・・。

僕個人としては許容できません。

写真は、煙突掃除を終えてネットを被った薪ストーブの煙突。