One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 持ち家率は豊かさの指標なのか? by T2019/11/19

里山の我が家

最近、街中には食事や介護サービスの付いた有料老人ホームやマンションが増えた。先日、もうすぐ80歳に近くなってきた母に言われた。
「あなたたち夫婦も、老後は有料老人ホームに入れば安心よ。除雪の心配もしなくていいし、家の世話もしなくていいから。」
何と、僕は後期高齢者の母に老後を心配してもらったわけだ。

富山県は持ち家率の高さをPRしてきた。それを豊かさの象徴として。ところが最近はそうでもなくなってきたそうだ。

経済的に余裕のある人は、介護が必要になる前に持ち家を処分しサービスの行き届いた有料老人マンションに入居し悠々自適に暮らす。その一方で、経済的に親と同居せざるを得ず、持ち家を相続するしか選択の余地の無かった人は、必要以上に大きく手のかかる家に老後も縛られる。そんな最近の経済格差事情をたまに耳にするようになった。

そうなってくると、持ち家率は決して豊かさの象徴ではなくなってくる。

里山スローライフは、意外と体力を必要とする暮らしで、しかもやることがとても多い。私達はなるべく小さく簡素な家を建てたが、何歳まで里山暮らしを続けることができるかは、全てが初めての挑戦である。(初めてで当然である。)

時に人生は筋書き通りにはいかない。もしも里山の家を自力で維持できなくなったならば・・ということも想定して都会でのセカンドライフもフィナンシャル・ライフプランに入れておこうかな。だって有無を言わさず特養老人ホームに入れられるより、自ら進んで有料老人ホーム入りの方が自立的。

だからこそ、今できる里山暮らしを最大限満喫して、身体の自由の効かなくなった高齢時には「もう里山暮らしを飽きる以上にやり尽くした、もう悔いは無い。」と言い放ちたい。

人事を尽くして天命を待つ気分である。

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