One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ コナラを伐る罪悪感 by T2021/10/04

小楢(こなら)
僕の所属する金山里山の会には、自らチェンソーを扱うようになった女性会員が一人います。自宅の薪ストーブの燃料を自分で調達するため、毎月第1日曜日の定例活動日に、はるばる隣町からやって来ます。大きめの原木は扱うのが大変なため、細めの原木を切り運び出しています。男性でもあまりしない作業を本当によくやっています。

昨日の活動で、彼女は初めて知ったそうです。それはコナラなどの樹木は、年老いて大木になる前に伐ってあげた方が、ひこばえを出し萌芽更新という新陳代謝を活発にするという事実を。萌芽更新という知識を知ることによって、樹木を伐る罪悪感が薄れたそうです。

太古の原始時代から、コナラやクリの木などブナ科の樹木と人類は共存してきました。今里山に自生している小楢の樹木も、ひょっとしたら縄文人や弥生人達が種を蒔いたり、伐木萌芽更新を繰り返したりした結果の子孫かも知れません。

私たち薪焚き人の活動も、自らの暮らしを支えつつ、同時に次時代へのコナラの橋渡しをしているのかも知れません。