One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ スローライフはやることがいっぱい by T2021/10/13

秋の里山
スローライフと聞けば、田舎でのんびりと過ごすことをイメージされるでしょうか?実際里山でスローライフしている経験から述べると、それは違うと僕は思います。スロー即ち「ゆっくり」と「のんびり」は全く違います。

スローライフのスローの意味は、牛の歩みのように物事の進み具合がゆっくりということ、つまり何か一つのことに時間を要するということです。

例えば、薪を作るにしても乾燥済みの薪束を購入すれば自分の時間を使わないで瞬時に済みますが、自分で原木を切って斧で割るとなると自分の時間を多く使います。野菜を手に入れるにも、スーパーで買って来れば数時間で済みますが、自分で野菜を育て収穫するとなると何日もかかります。

1日24時間は全ての人間に平等に与えられています。生活に必要な物事をゆっくり丁寧にこなしていると、1日24時間をあっという間に使ってしまいます。つまり、のんびりしているようなゆとりが少なくなります。

スローライフは時間にゆとりが少ないため、何をして何をしないかという物事の優先順位付け・行動の取捨選択が重要になってきます。その優先順位付けや選択は自分自身の自由裁量に任されています。どのように時間をマネジメントするか、その自由権が自分にあるという意識はとても重要です。自分の時間・人生の主人は自分であるという認識は、心の健康にとって大切です。

だからスローライフは心の疲労感が少ないのも事実です。身体の心地良い疲労感は生じますが、身体の疲労感は寝れば回復します。私たち現代人を悩ます疲労感は身体よりも心の疲労感です。心の疲労感は寝ても回復しにくい。そんな現代にあって、心の疲労感が少ないスローライフは有利です。

心の疲労感を解消するために、休日は昼ビールでも飲んでのんびりしなければならないファストライフと違い、心の疲労感を解消する必要のないスローライフは、やることがいっぱいで、且つ無駄にのんびりして時間を浪費する必要がありません。

これでお分かりでしょう。スローライフはやることがいっぱいで、のんびりなんてしていられません。