One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 運動ノススメ by T2021/10/06

萩と吾亦紅
昨日の金山里山の会活動のことです。ある最長老の会員さんが現役で率先して薪割り作業をしておられました。

休憩時に、その大御所は語っておられました。
「人間は身体を動かしていることが大事。楽ばかりしていてはダメ。例えば、畑へ行ったとしよう。その時、鎌など忘れ物をしたら戻って取りに行かにゃならん。そんな時、面倒と思わないで、ああ運動できる良い機会と思うようにすればいい。そうするとイライラしなくてもいいし、運動にもなる。」

楽しく穏やかに、歳を重ねる秘訣を垣間見た瞬間でした。

■ 減塩効果 by T2021/09/13

里山の塩
稲刈りの季節です。先日、町内の農家の方から畑に撒く籾殻を頂きました。毎年頂いており、毎年自家製天然塩「さとやまの塩」を返礼としています。

世界的に有名な医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」の電子版(2021/8/29付)に、減塩がもたらし得る有益な影響についての研究論文が掲載されました。

それによりますと、通常の食塩(塩化ナトリウム100%)に対して、代用塩(塩化ナトリウム75%、塩化カリウム25%)摂取の場合、血圧低下、脳卒中と心臓病罹患率低下の有意な差が見られました。

そもそも海水の塩分割合は、塩化ナトリウム77.9%で、その他は塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、塩化カリウム等です。我が家の自家製天然塩「さとやまの塩」は、富山湾海洋深層水を煮詰めて作っています。上記の研究論文を根拠にすれば、明らかに減塩健康塩と言えるでしょう。

これからも、自信を持って「さとやまの塩」を返礼品としたいと思っています。農作業で汗を流し、健康塩で塩分補給を!

■ 出過ぎたサングラス by T2021/08/09

オークリーゴーグル
先日の北日本新聞の記事に、「子供にこそサングラスを」という記事がありました。眼は一生のお付き合い、守るものであって鍛えるものではありません。僕は数年前のブログ記事に、夏のサングラスは必須と書いたことがあります。ようやく・・地方新聞は取り上げてくれたか、という感想です。

オーストラリアでは、子供のサングラスは義務化されているように、先進国では眼の紫外線対策は当然のことのようです。でも日本では「出る杭は打たれる」同調風土からか、中学校の部活動などでもサングラスをしている生徒はほとんどいないでしょう。誰かが言っていましたが、「出る杭が打たれるならば、出過ぎた杭は打つことができない」くらい、高く出過ぎてやれば良いのに。

こんな対策は如何でしょうか?調光レンズ使用の眼鏡。

眼鏡を常用している子供ならば、即刻、度付きの調光レンズの眼鏡にするのです。フレームは大きく、しかもなるべくカーブのキツいフレームにして顔にフィットするものにします。そうすれば、教室では透明レンズですが、屋外では濃い色のサングラスになります。視力が良く眼鏡の必要ない生徒も、眼を守るゴーグルとして度無し眼鏡をかければ良いのです。

今のご時世、マスクが常用されているように、眼を守るためのゴーグル(眼鏡)は、日常の身だしなみ。子供に限らず、田圃や畑作業を行う大人においても必須と考えます。

写真は、僕のオークリーゴーグル、度付き調光レンズ使用です。町内の出役や金山里山の会の森林作業に常用しています。誰も規則違反などと言って騒ぐ町内の人などいませんよ。それとも僕は出過ぎた杭なのでしょうか?

■ 木陰での草取りとビタミンD by T2021/07/27

木漏れ日のある庭
連日暑い日が続いています。連休中は早朝に2時間ほど自転車、朝食を済ませて午前中は草取り・草刈り軽作業。午後は昼寝と室内でゆっくり過ごしました。

ところで、現代人のビタミンD不足が指摘されています。ビタミンDは食物から摂取できますが、それだけでは圧倒的に不足します。不足分は日光を浴びることによって体内にビタミンDを合成して補っています。

ところが、最近のライフスタイルは夏場においても室内で過ごすことが多い傾向で、ビタミンDの不足に至っているようです。更に連日の猛暑が日光を避けることに拍車をかけています。

ビタミンDが不足すると、骨粗鬆症やアルツハイマー病のリスクが高まり、自己免疫力も低下する事が指摘されています。過度に紫外線を浴びることに注意しながら、適度に日光浴することはとても大切なようです。

我が家の庭では、樹木も成長して木陰面積が増えました。木漏れ日の中ならば、夏場の日中でも草取り軽作業が可能です。庭をキレイにしながら同時にビタミンDを作るのはとても生産的生活だと考えています。

■ ホットコーヒーが飲める by T2021/07/25

ホットコーヒーを淹れる
妻が言っていました。「こんな快適な生活を、何でもっと早く始めなかったのだろう!」
妻にしてみれば、人生初のエアコンのある家。冷房の効いた室内で、食後のホットコーヒーを飲む贅沢は、冬に炬燵に入りながらアイスクリームを食べる贅沢に似ているそうです。

「よく私に合わせて、30年間もエアコン無しで過ごしたわね」と、僕は妙な表現で褒められました。
僕にしてみれば、結婚してから30年間のエアコン無し生活によって、小さい頃よりも健康になりました。夏の食欲不振がなくなり、夏バテしないようになりました。

若い時期にエアコン無しで基礎体力と発汗新陳代謝能力を高めておき、還暦近くになった現在及びこれから、エアコンで身体負荷を軽減して健康寿命を伸ばすことにします。

なんて歳をとることは快適なことなのでしょう。

■ 水銀体温計 by T2021/07/19

かくれんぼ?
今年2021年1月1日から、水銀体温計の製造及び輸出入が原則禁止になりました。水俣病に見られるように、水銀の廃棄は環境を汚染するからです。現在使用中の既存水銀体温計は使用し続けても良いですが、廃棄するときは注意して分別回収せねばなりません。

ところで昨日、地域の自主防災講話があり、非常持ち出し品の話がありました。最近のコロナ禍を受けて、非常持ち出し袋に体温計を入れておくのが望ましいそうです。体温計は避難所での健康管理に必要で、肌に触れる体温計は使い回しよりも個人持ちが良いからです。

でも最近のデジタル体温計は電池式。いざというときに使用できないということもあります。

我が家の体温計は、昔からの水銀体温計。環境を考え、水銀体温計の回収に国を挙げて取り組んでいる今日この頃ですが、僕は電池不要で半永久的に使用できる水銀体温計を大切に使い続けるつもりです。

■ 只者じゃない by T2021/04/13

クリの原木

長靴との比較から読み取れるように、直径40cmもある栗の木の幹です。実はこの原木は、90歳を越えた地元のお爺さんが1人で伐り倒した原木です。薪にどうぞと下さいました。

伐採場所へ行ってみると、きれいに枝払いされて、幹と枝にキチンと分けて積んでありました。これだけの作業をお爺さん1人でされるなんて凄過ぎる。只者ではありません。ちなみにこのお爺さんは、年末のしめ縄教室の先生でもあります。

僕も、90歳を越えてこれだけの作業ができる人生を目指したい。そうすれば100歳でも薪焚き人を続けることができるかも。

このお爺さんの存在は、僕に希望を与えてくれます。

■ 高齢者よ、大志を抱け! by T2021/02/22

石畑池の白鳥と鴨
地域の民生委員から、近所の92歳のお爺さんの見守りを依頼されました。

昨日、そのお爺さんのシニアカーが家の前に出ていたので、話でもしようかと近づいて行くと、誰かが剪定梯子に上って庭木の枝を剪っていました。何と!その92歳のお爺さんでした。

「雪があるから、落ちても大丈夫。」とのこと。恐るべし92歳。

日本国において健常性の格差がドンドン開いています。単に年齢だけで健常性を判定することは、昨今不可能であり無意味です。若くても、運動不足・生活習慣によりフレイル(虚弱による介護予備軍)、サルコペニア(筋肉量低下による介護予備軍)、ロコモ(移動能力低下による介護予備軍)が増えています。

ちなみにそのお爺さん、切った庭木枝等を、民生委員宅の玄関先に「薪にどうぞ」と置いていらっしゃいました。

僕も高齢になった時は、若者の介護が出来るくらいに健常でありたいと、心に強く誓いました。

■ 呼吸法 by T2021/02/01

白鳥、里山の風景

前回のブログで、感染症に対する免疫力を高めるには睡眠と運動が重要だということを書きました。

ところで、運動する際に呼吸は重要です。皆さん深呼吸をする時にどのような呼吸をしますか?例えばラジオ体操の深呼吸は大きく吸って吐きますよね。しかしながら、呼吸という言葉を見て下さい。呼の次に吸。つまり吐いてから吸うのです。

僕はランニングをしますが、ランニングでは吐くことを意識します。しっかり吐けばその後自然に空気が肺の中に入ってきます。つまり吸うことを意識する必要がありません。肺の中から空気を吐き切ることにだけエネルギーと意識を使う。そうすれば吸うことにエネルギーと意識を使わなくてもよいわけですから、とても楽なのです。

ところでこの吐き切る力を強化することが肺(横隔膜)の力を高め、肺炎等に対して抵抗力を高めることになるそうです。皆さんも呼吸は吐き切ることだけに注意してみて下さい。

酸素豊かな里山で、思いっ切り呼吸できることを、有り難く思っています。

■ 睡眠と運動 by T2021/01/31

雪かきも運動
ある学者が述べていました。「人類の命を奪ってきたのは癌や心臓血管障害などではない。人類の歴史の99%は飢餓、天災、感染症(パンデミック)によって命を落としてきた。」

確かにその通り。現代日本人の死因上位は癌や心臓血管障害と言われますが、それは極めて最近のこと。人類の長い歴史を見ると、私たち人間を悩ませてきたのはの飢餓や感染症であり、その結果飢餓や感染症に打ち勝つように私たちの身体は進化してきたはずです。

だから私たちの身体はいざという飢餓に備えて脂肪カロリーを蓄えることには適していますが、飽食による過剰カロリーには不適応です。そのせいで肥満や生活習慣病による心臓血管障害が増えているとも言えます。

同様なことが感染症にも言えるはず。つまり私たちの身体はウイルス等による感染症に抵抗する能力を進化の過程で身に付けているはずです。ウイルスに対する抵抗力を呼び覚ますべき時です。20万年にわたる人類の遺産を利用すべき時は、まさに今です。

その遺産を開封する鍵は、人類の歴史の99%実行してきたライフスタイルから見つけ出せるのではないでしょうか。開封する鍵は何か?

それは睡眠と運動。人類の歴史の99%は十分な睡眠と運動を行ってきました。現代ほど睡眠不足、運動不足を指摘されている時代はありません。

今,我々は、ウイルスによって試されています。

参考文献 : 『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン著