■ 世紀末のローファー by T ― 2018/10/04
BASSのローファーを購入したのは1998年12月。つまりこのローファーは前世紀から履いているローファーである。購入場所はカリフォルニア、ギルロイという街のアウトレットにて。
今でこそアウトレットは日本でも知られているが、当時20世紀末には僕にとってアウトレットという言葉というか商業施設は初耳だった。当然日本にはまだアウトレットは存在していなかった。
ジョンスタインベックの小説舞台でも有名なモントレーからサンノゼへの国道101を赤いフォード車で走っている途中に立ち寄った。ギルロイはニンニク生産で有名だが、この巨大なアウトレットも広大なニンニク畑に建設された。当時アメリカでもかなり初期のアウトレット。つまり世界的にみて老舗アウトレットである。
僕にとってアウトレットの初体験がギルロイだったので、21世紀に入りチラホラ日本にアウトレットが建設されても、それは標準的なショッピングモールにしか見えない。それだけアメリカのアウトレットは巨大だったのだ。
ともあれ、このBASSローファーは靴底を数回貼り直し、時々オイルを塗りながら、現在も愛用している。購入場所は大量生産・大量消費・大量廃棄の代名詞のような場所だったが、20年の時を経過し、その存在は一点物の固有物に昇華した感がある。
今でこそアウトレットは日本でも知られているが、当時20世紀末には僕にとってアウトレットという言葉というか商業施設は初耳だった。当然日本にはまだアウトレットは存在していなかった。
ジョンスタインベックの小説舞台でも有名なモントレーからサンノゼへの国道101を赤いフォード車で走っている途中に立ち寄った。ギルロイはニンニク生産で有名だが、この巨大なアウトレットも広大なニンニク畑に建設された。当時アメリカでもかなり初期のアウトレット。つまり世界的にみて老舗アウトレットである。
僕にとってアウトレットの初体験がギルロイだったので、21世紀に入りチラホラ日本にアウトレットが建設されても、それは標準的なショッピングモールにしか見えない。それだけアメリカのアウトレットは巨大だったのだ。
ともあれ、このBASSローファーは靴底を数回貼り直し、時々オイルを塗りながら、現在も愛用している。購入場所は大量生産・大量消費・大量廃棄の代名詞のような場所だったが、20年の時を経過し、その存在は一点物の固有物に昇華した感がある。