One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ アブにおそわる by T2021/08/10

上高地 大正池
早朝、自転車で坂を上っていると、黒いショーツにアブが止まっていたらしく、太腿の後ろを刺されてしまいました。蚊と異なってアブは、熱を持って痛痒い時間が長く続いて厄介です。

一方、アシナガバチやクマバチは、巣に近づいたりしない限り攻撃してきません。総じて自然界の生物は生きていくために不必要なことにはエネルギーを使わないでしょう。無駄なことをしているヒマや余裕はありません。無駄にエネルギーをロスする生物は適者生存の進化の過程で淘汰されていくはずです。

では何故アブは、こっちが何もしていないのに勝手に刺していくのか?僕は疑問に思っていましたが、先日その理由が分かりました。アブも蚊と同様、吸血性の昆虫とのこと。血を吸うことによって栄養を吸収しているようです。そうですよね。意味も無いのに、危険を冒して人間を刺したりしないですよね。

ところで、私たち人間はどうでしょう?生きることに不必要なことに振り回されてはいないでしょうか?無駄なことをしてエネルギーを浪費してはいないでしょうか?「なぜ今これを行うのか」「これを行う必要はあるのか?」「生きるとはどういうことか?」といった本質的内省にいっそう努めたいと思っています。

幸か不幸か、コロナ禍による新しい生活様式によって、今まで当然のように行っていたことが、生きていく上で大して必要なことでも無かった、無くてもよかった、といった行動やイベントが結構顕在化した現在にあって、生きることの本質的内省の絶好のチャンスと考えます。