One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ どう変化しなかったか、登山と里山活動 by T2020/07/08

コロナ後の庭
2020年も7月に入り、今年も折り返しました。前半はコロナに振り回された半年、皆さんの暮らしはどう変化しましたか?

コロナ危機を経験し、社会では必要度の高い産業と必要度の低い産業の明確化が進んだようです。人間が生存していく上で必要不可欠な産業はコロナの影響下でも活動を維持しました。

例えば食糧生産。里山では例年通りに米や大豆が栽培されています。
また、富山県は野菜の出荷額が全国最下位ですが、金山里山では自家菜園を営んでいる家庭が多く、それは我が家も含めて出荷販売しない自産自消農園が多いです。そんな自産自消農園の営みも例年通りというか例年以上に活発化しています。故に食糧生産に関わる産業・活動は必要度の高い産業と言えるでしょう。

ただし、必要度の高い産業が良い産業で、必要度の低い産業が無駄な産業というわけではありません。必要度の低い産業だったとしても暮らしに潤いをもたらす良い産業が多くあるでしょう。

ところで、山に親しむ活動と一口に言ってもいろいろです。3000m級のスポーツ登山から数10mの里山までいろいろ。僕は里山暮らしを開始する以前は時々高山レジャー登山もしました。里山で薪ストーブを焚き菜園を営みながら生活するようになると、僕は殆ど高山レジャー登山をしなくなりました。生活自体が山活動になったからです。

幸か不幸か、有難いことに私たち夫婦の里山暮らしというか里山活動は規制や自粛の影響を受けず、依然として山の整美活動をしたり薪燃料を調達したりできています。里山活動が生きる上で必要度の高い活動だということでしょう。ただし繰り返しますが、高山レジャー登山が無駄な活動と言っているわけではありません。あしからず。

皆さんの生活は、コロナ前後でどう変化しましたか?・・という質問はありきたり。敢えて僕はこう質問します。
「皆さんの暮らしは、コロナ前後でどう変化しませんでしたか?」

変化しなかったことに気付くことは変化したことに気付くことよりも難しい。しかし変化の少なさを見ることは、生きていく上で必要度の高い活動を優先させて暮らしているか否かを見る重要な指標なのかも知れません。