One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 土用の入りに by T2020/07/20

犬走り
家の周囲の砂利敷きを通称「犬走り」と言います。

犬走りを整備する際に、造園屋さんは石の下に防草シートを敷くことを提案されました。しかしながら防草シートはビニール素材です。私たちは拒否しました。最終的に腐らない廃棄物になるからです。現在、庭の樹木も育ち木陰が多くなったお陰で、犬走りに生える雑草も少なくなり、手で簡単に草取りできる状態です。やはり防草シートは不要でした。

犬走りも含め、我が家は自然界で循環し得る天然素材で極力作ることに心がけました。
天然無垢木材、鉄(ステンレスも含む)、断熱材は炭化コルク、漆喰(下地は石膏ボード)・・再利用できるか、もしくは廃棄されても朽ちて土に帰るか。約20年前の事です。

20年経過し、最近はマイクロプラスチック問題が表面化してきました。20年前の私たちの選択はやっぱり正しかったと改めて認識しています。

ビニールクロス壁、発泡ウレタンの断熱材、樹脂プラスチック製の雨樋やベランダデッキ、そして防草シート・・。樹脂製の腐らない建材は安価に多数流通しています。樹脂製は腐らないから選択する人が多くいますが、腐らないことこそ問題。腐らない代わりに劣化破損し使えなくなります。腐らないので際限なく劣化細分化されマイクロプラスチック化し、環境を汚染し続けます。

一人の人間の寿命なんてたかだか100年。それだけの時間さえ保てば良いわけでしょう。人間も身の周りの物も最終的に土に帰るのが良いと、2020年夏土用の入りに、つくづく思いました。