One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ ひとすじの道 by T2020/11/19

落ち葉の道
オーダースーツやオーダーシューズ(ビスポーク)があるように、自転車にもオーダーフレームがあります。自分の体格や乗り方に合わせてスチールパイプを採寸カットし溶接して作る自転車のフレームです。

僕はサイクリングに目覚めた学生時代から現在に至るまでの37年間で、ちょうど10本のオーダーフレーム自転車を乗り継いできました。これら10本のフレームは唯一人のフレーム職人の手によって作られてきました。言い換えれば僕は唯一人の職人さんの作るフレームだけに乗り続けてきたわけです。

アルミやカーボンなど新素材フレームが主流になった今でも、僕はクロモリスチールフレームに乗り続けてきました。これだけは全くブレることがありませんでしたし、今後もそうでしょう。

そのフレーム職人さんも、もうすぐ80歳に近づいてきました。やがて80歳になる現在まで、フレームを作り続けてきましたし、今後もそうでしょう。

先日、秋の叙勲において、その職人さんは旭日章を受賞されました。その道一筋に生きてきたことが評価されることは何と素晴らしいことでしょう。

今日も、その職人さんの作った自転車フレームに乗り続けることのできる有り難さをかみしめています。