One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 貴重な餅、お金、薪 by T2020/11/21

資産としての薪
僕は餅が大好きです。正月の鏡餅、お雑煮、もうすぐ餅の季節です。

先日、ある中学生に教えてもらいました。
「なぜ餅はカビるのか知ってる?」
「それはね、早く食べないからだよ。」

確かにその通りです。湿度がどうのとか、カビの胞子が空気中に存在するとか、そういうカビのメカニズムの前に、先ず早く食べればカビないわけです。脱帽。

話は変わってお金の話。日本人は貯蓄好きで投資はギャンブルだと認識している人が多いように感じます。しかしお金もお餅と同様、何もしないで貯め込んでいると資産価値は目減りしていきます。たとえデフレスパイラルだとしても、今後消費税は10%に留まることなく確実に上昇していくでしょう。確実に物価が上昇し貨幣価値が下がっていきます。更に、これだけ日本の借金が膨らんだ状態だと将来日本国のデフォルト宣言、預金封鎖があるやも知れません。

また話は変わって薪の話。薪も古くなると土に還っていき燃料としての価値が下がっていきます。薪は欲深く貯め込むだけではダメです。私たち薪焚き人の努力すべきことは、薪の価値そのものを維持向上させていくことです。

薪が価値あるものだという認識をどうやって社会に広げていくか?僕の選択する行動はこういうものです。

屋敷林や庭の樹木伐採、剪定で生じた薪原木をあげようか?という近隣知人からの連絡には、たとえ薪ストックが十分だとしても原則断らない。自分がいっぱいの時でも、先ず頂いて返礼をしてから知己の薪焚き仲間に融通する。融通された知人の方からも提供先へお礼の返信をしてもらう。

伐採木や剪定枝は不要のジャマなゴミではなく、反対に喜ばれる価値あるモノであるという認識が広がること、そして薪を必要としている人々のネットワークを広げることが、薪の資産価値を維持上昇させる上で大切であると僕は考えます。

薪はタダの燃料だという認識が、薪の資産価値そのものを下げます。
世の中にタダというものは存在しません。