One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■逞しく考える by T2021/06/02

カントリーロード
先日頂いたチッパー機の元所有者は84歳。今も現役で広い竹藪を管理している高齢者だ。

若かりし頃の話を伺った。
「わしらが中学生だった頃は、朝露に濡れた泥道を、長い道のりをかけて通学した。直ぐに靴がダメになる。だから靴を持って裸足で歩き、学校近くの小川で足を洗って靴を履いて、そんでもって教室に入った。」

こんな話も伺った。
「隣町は大きな工場があって税収が大きく裕福だった。だからいち早く小学校にスクールバスが走った。中学になって、その隣町の生徒と一緒の中学校になった。集会の時に貧血で倒れる生徒が続出した。皆隣町の生徒だった。これはイカンということで、隣町のスクールバスが廃止になった。今の時代だったら集会の方を廃止するかもしれん。」

考えるのは教室だけでするものではない。教室や試験会場にたどり着くまでのカントリーロードも重要な考えるフィールド。
入学試験制度が変革され、考える力を問うことがいつも話題となる。考える力を問い測定することよりも、考える力はどんな環境や条件下で養われるのかを問い、日常を振り返る方が有意味なのではないか。

世の中は便利になった。何も考えないでただ便利さを享受するのみならば、逞しく考える貴重なチャンスを失い、格差が広がることであろう。