One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 包丁 斧 ラストサムライ by T2021/06/28

里山料理
コンピュータゲームを楽しむ人が増えています。僕の記憶の範囲では、今から約50年前に登場したインベーダーゲームがその起点と認識しています。当時、多くの時間と労力とお金を注ぎ込んで、神懸り的ともいえるゲーム技術とゲーム記録を打ち立てた仲間もいました。しかし、50年経過した今、その技術と記録は如何なる価値を持つのでしょう。

同じ時間と労力とお金を、例えばギターの技術向上に注ぎ込んだとしたら、50年経過しても価値は普遍。何故ならばギターのコードや弾き方は不変だから。

同じ時間と労力とお金を投資するならば、時代や場所が変わっても普遍的な事柄に投資するのがお得。

料理の技術も然り。しかも食べることは毎日のことなのでとても有意味。

と、思っていましたが、最近本当かな?と疑念を持ち始めました。あと10年ほどしたら、料理とはスイッチを押すことになっているかも。加工食品を電子レンジ的全自動機械に放り込んでボタンを押すだけになっているかも。少なくとも食器洗いはそうなりつつあります。

薪ストーブ用の薪割りにしたって、ほんの20年前は斧で薪割りが主流だったのに、今じゃあ斧で薪割りしていたら、年配の人にさえ「薪割り機を使わないの?」と言われる始末。お年寄りとはねえ「昔は良かった、今の若いモンはなっとらん」とボヤいて頑なに古風を貫く者だと思っていたのに!そして、そんな爺さんをカッコイイと思っていたのに!!
世の中軟弱になったものです。

話を料理に戻しましょう。というわけで、包丁も、薪割り斧と同様10年後にはレアな代物になっているやも知れません。「今どき、包丁なんか使ってるなんて珍しいわね」と言われる未来がやって来るかもね。

ところで、僕の妻は料理が好き。願わくば、妻にはずっと包丁を使っていていて欲しい。古いと言われようと何を言われようと、ラストサムライの如く頑なにカッコ良く、キレッキレの包丁を振り回していて欲しいと思う次第です。