One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 思い出のグリーングラス・オブ・ホーム by T2021/06/25

ジョーンバエズ
森山良子さんが歌ってヒットした『思い出のグリーングラス』、その原曲となったのは、1965年にカーリープットマンが発表し、翌年トムジョーンズが歌って大ヒットした『Green,Green Grass Of Home』。

森山さんの方の歌詞はとても牧歌的で、里山風景にピッタリですが、実は原曲の方は、けっして牧歌的とは言えません。原曲は、死刑囚が処刑前夜に見た故郷の美しい緑の夢を語っており、夢が覚め現実に引き戻された死刑囚は処刑後、再び故郷の美しい芝生の中に還る(埋葬される)であろうというリアリティを歌うものでした。

そんな生々しい歌の意味を僕が知ったのは、このジョーンバエズのベスト盤LP。このレコードは、妻の実家が取り壊され新しく建て替えられる直前、集められた廃品の山の中から頂いてきたレコードでした。まさに処分され(そうになっていたところ)、縁あって再び里山の緑の中に戻ってきた逸品というわけです。

ちなみに、妻が語るには、このLPレコードは現在東京に住んでいる団塊の世代の叔母が、若かりし頃購入したレコードであろうとのこと。

歴史はレコードのターンテーブルのように繰り返され、次世代に受け継がれていきます。良きにしろ悪きにしろ。