One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ カーボンニュートラル(炭素中立) by T2021/11/11

雑木林を歩く
植物は呼吸をして二酸化炭素を排出しますが、それ以上に光合成によって二酸化炭素を吸収します。また有機物の植物は大きく成長することによって体内に炭素を蓄えます。

カーボンニュートラルとは、排出した炭素を回収して、実質的排出量をゼロにすることです。

妻が言っていました。
「日本では炭素税を徴収され、2024年から森林環境税も導入される予定だけれど、森林を保護する個人には、その努力に対し税負担を回収してはどうか」

大量に二酸化炭素を排出する個人からは割増の環境負荷税を徴収し、二酸化炭素を回収している個人からは環境負荷税を減額する制度を作ってもらいたいと考えます。

環境保全活動を、単なるボランティア奉仕の精神のみで行なっていくというシステムは、決して持続可能ではありません。最近のSDG投資の流れもあるように、今後、環境意識なくしてビジネスさえも成立できなくなる時代です。

現状では環境に良いことをしてもしなくても、あるいは環境により負荷をかけても、殆ど差異がありません。さらに、環境に良いことをしている人が「意識高い系」と揶揄されたり、環境に負荷をかける人がフリーライダー(恩恵タダ乗り人)となっている場合もあります。

環境に良いことをすれば経済的メリットがあり、環境に負荷をかけるならば経済的に損をする、といった行動経済学に基づく仕掛けを構築することによって、国民全体に環境保全のモチベーションを高め、環境保全活動を加速させることを提案します。

■ 何があっても・・・ by M2021/11/12

秋の夕暮れ
何があっても味方になってくれる人だと思えるのです。

先日、ある女性が発したのその一言は、とても重いものであり、その存在が人生を変えることを示唆しているように思えました。

一生の中で出会う人は数え切れません。一度きりで一生会わない人もいれば、毎日のように顔を合わせる人もいます。

2、3度お会いしただけでも、そのように思える人もいます。何度あっても、そのように思えない人もいます。

何があっても味方になってくれる人、何があっても味方になってあげたい人、そこが一致していたら、幸せですよね。あなたには、いますか?

■ TUMURAチップソー by T2021/11/13

ツムラL-52
先日、富山県森林研究所の先生に、私たち金山里山の会が整美している森林を見てもらいました。約3年前にコナラの木を伐採した場所では、切り株の萌芽更新や実生更新といった天然更新がとても順調になされているといったコメントを頂きました。これほど上手く育っている例は少ないということで、研究誌に事例として紹介してもらうことになりました。

「山の持ち主に、よりキレイな状態でお返しできることはとても嬉しい」と、前会長もおっしゃっていました。僕も同感です。

とはいえ、場所によっては伐採によって日当たりがよくなり過ぎて、クマザサが増えた場所もあります。今後下草の高刈りと苗木植樹を行う予定です。

金山里山の会で使用している刈り払い機の刃(チップソー)は、株式会社ツムラ製のL-52オールラウンド。これはチップソーというよりも丸ノコ並みの切れ味で、細い雑木ぐらいだったら切り倒していきます。余程のことがない限りチップソーが飛ぶこともなく、研磨して使い続けると、量販店の安物チップソーを使い棄てするよりもかえって経済的で効率的。

田舎に住んでいると、当然のように一家に一台は刈り払い機があります。そんな中にあって、ツムラL-52を搭載している刈り払い機を振り回していると、役者が違うといった自己満足に浸れますよ。

里山は、奥山や原生林と違います。人間が山に入って木を伐ることによって森が新陳代謝して活性化・再生化し続けるのが里山。森と人間の折り合いが里山です。

■ 牛フンの方が by T2021/11/14

ボーダーガーデン
先日、清掃業務を仕事としている知人が言っていました。
「人間が分別しないで無造作に投げ捨てた、飲みかけのタピオカ容器を始末するよりも、牧場で牛のフンを始末している方が、よっぽどキレイでやり甲斐のある仕事だ。牧場に転職しようかな」

その通りだと思う。応援します、転職を。
不法投棄する人間のゴミよりも、牛のフンの方が自然で役に立つ。事実、発酵させた牛フン堆肥は、菜園の土作りにはとても有用。美味しい野菜や美しい花々を咲かせてくれます。

昨日、近所の人の散歩コースとなっている我が家の前庭ボーダーに、新たにキョウカノコを移植し牛フン堆肥を混ぜ込みました。加えて既存のユキヤナギ、ヤマブキ、アベリア、ハギの根元にも、お礼肥として牛フン堆肥を撒きました。来年もウォーキングする人の眼を楽しませてくれれば嬉しいです。

今植えているチューリップ球根の土にも、牛フンをすき込みました。

牛フン堆肥は、市内の酪農業者にトラックで運んでもらい、その後さらに数ヶ月、自家菜園の隅で発酵熟成させたものを使用しています。DIY量販店にて袋詰めされた商品を購入する価格と比べ物にならないくらい格安で大量に入手できます。

何が自然で何が不自然か。何がキレイで何が醜いか、世界は認識で構成されています。

■ 長期使用投資 by T2021/11/15

ボルボV70
購入する時は高くついても、長期間大切に使用すれば、結果として得である。それは本当だと僕は思います。その事例を述べましょう。

我が家のボルボV70は初年度登録2001年6月、現在20年と5ヶ月使用しています。この20年あまりの間に、僕の知人の大半は2台もしくは3台のクルマを乗り継いでいます。

また、ボルボV70は現在販売されているグレードで言えばV90に相当しますが、現在価格は700万円〜1000万円です。20年前にV70を購入した金額からすれば2倍近くに上昇しています。この20年間は歴史上稀に見るデフレ時代で、消費者物価指数はほとんど上昇していないにもかからず。

この事例から言えることは、ただ単にモノを長期間使用するだけでなく、少々初期投資が高くついても、価値の高まる将来性のある良いモノを購入して、それを長期間使用することが有益であると考えます。

さらに、20年前のV70でボルボ正規ディーラーに乗りつけると、クラシックカーまではいきませんが、年々存在感が増しています。最近の若い営業スタッフの中にはリアルタイムでV70を知らないスタッフも出てきています。

昨年、我が家のV70は2度目のタイミングベルト交換を行いました。最低でもあと10年は乗るという意思表明です。人生初の新車購入が人生最後のガソリン車になるやも知れません。

■ 嬉しい悲鳴 by T2021/11/16

薪原木搬入
建設関係の知人が、ダンプで栗と柿の原木を搬入してくれました。地元の某歯医者さんの庭の一部を車庫にする工事らしく、伐られたそうです。

薪作り作業の大変なところは、木を伐採して搬入するまでの作業。ここまで終了すれば後は大したことはありません。だからとても有難いことです。

ただ、もうそろそろ薪置き場も一杯になりつつあります。だから薪仲間にも分けたいと思っています。

暖房燃料費を筆頭に物価が高騰している現在、薪燃料が集まってくるのは嬉しい悲鳴です。

薪を焚く効果は、単に室内を暖めるだけではありません。
お湯を沸かしたり、煮物を作ったり、調理のガス使用量も減少します。
洗濯物が乾くので乾燥機の電気使用量も減少します。
薪作り作業に時間を使うので、テレビ視聴、どうでもよい外出、無駄な買い物、無意味な社交などなどが減少します。電気、ガソリン、お金、時間の節約になります。

そして、薪作りで身体を温めるので、薪の消費が減少します。そこに更に、薪原木が集まってくるので、嬉しい悲鳴です。

■ いとも簡単な落ち葉清掃 by T2021/11/17

橋の玄関アプローチ
庭のケヤキが落葉し出すと、一気に積もり始めます。

天然の土の上に落ちた葉っぱは、落ち葉のカーペットみたいに絵になりますが、人工物の上では雑然とします。特に玄関アプローチに落ち葉が散乱していたら、訪問者に失礼でもあります。

我が家の玄関アプローチは、橋になっています。だから落ち葉が積もっても、ブロアでいとも簡単に吹き飛ばし、橋下の土の上に落とせばよいのです。毎朝の家の周りの清掃時間は5分もかかることなく終了です。

ブロアとは、エンジン動力の強力送風機です。濡れて引っ付いた落ち葉は竹箒だと掃くのが困難ですが、ブロアだと簡単に飛ばすことができます。

落ち葉の季節が終わって、雪の季節になっても、橋の上に積った雪を下にかき落とせば、玄関前の除雪が終了。

人生の中で、まさか自宅に橋を掛けるとは想像もしませんでしたが、想像以上に橋のアプローチは自然との共生に有効でした。

■ 炭スコ型アルミスコップ by T2021/11/18

炭スコ型アルミスコップ
昨シーズン、20年使用した雪かき用アルミスコップが破損しました。シーズン終了間近だったので、既にホームセンターには売り切れ。今年シーズン直前の、店頭にスコップが並ぶと同時に購入しました。

雪かきには掬い部の大きな炭スコップ型が最適。アルミ製だと軽量なので更に最適です。樹脂製の雪かきスコップと併用しています。

雪かき専用のスコップは冬場だけの使用になるために、大半の期間は収納されたまま。雪の無い季節も活用できれば有用性が増します。どこかで活用できないものか?と思いきや、酪農家が使用していました。

そうです。堆肥や腐葉土の切り返し作業に適しています。泥や砂利と違って堆肥や腐葉土は軽いのでアルミ製大掬いのスコップが適しています。重たい金象印の鉄スコップを使うよりも楽チンです。しかもアルミ製なので錆びにくい。

今シーズンからは、炭スコ型アルミスコップは、冬季以外もベースメントに収納されず、通年薪小屋横の道具置き場に並ぶことでしょう。

■ 脱炭素社会へのチップ化 by T2021/11/19

里山
先日、射水市農林水産課職員の方、及び金山里山の会前会長とともに、森林視察を行いました。僕が市の方へ訴えたかったことはただ一つ、
【樹木枝葉等のチップ化を支援して欲しいということ。】

昨今は、街中のみならず、どの地域においても、以下のようにPRされます。
「剪定した枝葉を自宅敷地や農地等で燃やすことはやめて欲しい。枝葉は市の焼却施設へ運び、有料で焼却してもらって下さい」

果たしてそれだけで、本当にいいんですか?

大量に運ばれてきた枝葉を、一気に大量に燃やすと、温室効果ガスたる炭素が一気に放出されますよ。今は脱炭素社会、カーボンニュートラルを目指す時代です。本当にそれでよいのですか?  

そこで提案するわけです。

剪定した庭木の枝葉や、里山整美で生じた枝葉をチッパー機にかけて、生じたチップを森林に撒いたり、堆肥の材料にしたり、庭に防草目的で撒いたりする。そうすればチップがゆっくり分解されて炭素放出もゆっくり緩和される。炭素ががゆっくり放出されると同時に、分解された無機肥料分を吸収して樹木や植物が成長し炭素を吸収してくれる。故に炭素放出がゼロとなる。

今、金山里山の会では、樹木の枝葉をチップ化するチッパー機を購入する予定です。チッパー機は会での使用のみならず、地元自治体の住民にも利用を開放して、自宅剪定枝葉のチップ化支援を考えています。そのような脱炭素社会に向けた住民の主体的活動を、射水市行政側にも知ってもらい、バックアップしてもらいたい。

このことが、僕の訴えたかった唯一のことでした。

■ 脱マイクロプラスチック by T2021/11/20

生分解性マーキングテープ
里山から薪を頂いている薪焚き人の会では、12月5日(日)に森の下草刈りとコナラの若木にマーキングする作業を予定しています。詳しくは金山里山の会ホームページをご覧ください。
https://kanayamasatoyama01.wixsite.com/website

持続可能な薪作りのためにも、森の再生活動はとても重要です。

刈り払い機を所有していない会員も、コナラの若木周辺を鎌できれいにしたり、支柱を添えてマーキングテープをつけたりする作業がありますのでご安心を。

先日、某会員の友人親子が、作業に興味があるとのことで、森林活動は全く未経験だけど参加してもよいかとの連絡を受けました。大歓迎です。楽しく作業しましょう。

ところで、マーキングテープについてですが、今回使用を予定しているテープは、生分解性テープを使用する予定です(写真)。この生分解性テープは、チェンソーメーカーで有名なスウェーデンのハスクバーナ社が販売している商品です。時間とともに土に還り、マイクロプラスチック問題を引き起こしません。

身近な活動の些細なところから、大きな地球生態系を考えましょう。
神は細部に宿ります。