One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 里山の学校 in 金山 “おいしいピザつくるぞ!”2019/11/01


里山の学校 in 金山

富山県立大学工学部の星川ゼミと金山里山の会とで「里山の学校  in 金山」を開催します。

金山里山の会の活動を知りたい!
子どもと一緒に里山での遊びを体験したい!
美味しい手作りピザを食べたい!
などなど、動機はなんでもかまいません。

射水市の後援をいただき、星川ゼミの学生さんが中心になりただいま準備中。

まずは、コナラを伐採しているフィールドに入ってクイズラリーを楽しみます。昼食は「金山里山の会」会員が自作したピザ窯で焼いた手作りピザです。

日時:11月10日(日) 10時〜14時頃
   受付は9時30分〜9時45分です。

集合場所:青井谷営農組合(駐車場あります)

雨天時は、里山の材料で工作をしたり、椎茸の菌入れの体験を行います。

対象は、小学1年生〜小学4年生程度。先着順で予約を受付中です。子ども最大15名まで。保護者は必ず同伴をお願いします。未就学児の同伴が可能です。

参加費は一人500円となっています。材料費と保険料になっています。未就学児は無料です。

当日は、長靴、および汚れてもよい服装でご参加ください。

応募&問合せ先:kanayama.event@gmail.com
応募に際しては以下の項目をお知らせください。
1 代表者氏名
2 参加人数 大人_名
       中学生_名
       小学生_名
       未就学児_名
3 電話番号
※ 定員に達し次第、締め切りとなりますので、お早めにご応募ください。

よろしければ、金山里山の会のウエブサイトにも遊びにいらしてください。

里山の学校 in 金山 ウラ面


■ 11月に入りました。 by T2019/11/02

網戸の水洗い

11月に入ったというのに暖かい日が続いています。昨日は日中ツクツクボウシの鳴き声を聞きました。蚊にも刺されました。

暖かいとはいえ11月ですから、例年よりも遅くなりましたが網戸を外して水洗いしました。

11月に入ると開始するのが庭の雪囲いです。ホームセンターでは藁縄の安売りが始まっており、迷わず購入してきました。

11月に入るとチューリップの球根植えですが、暖かい日が続いているのでもうしばらく待ってから植えようと思っています。

11月に入ると薪の消費も本格化してきますので、新たな薪原木を山からボチボチ伐り出してこようと思っています。これから伐り出してくる原木は来来来シーズン用です。できる時に少しずつためていきます。

11月に入りました。皆さんカレンダーを11月にしましたか?

■ トップダウン by T2019/11/03

上部着火法

薪を燃やす時、一般的には熱源の上に薪を載せていくものだと思っていませんか?確かに熱源の上と下では、上の方が高温だから。

では、そもそも燃焼とはどのようなメカニズムなのでしょうか?

薪は100℃以上で水蒸気が発生し、260℃以上で可燃ガス(煙)発生し、600℃以上で可燃ガス(煙)と酸素が結びつき燃える(いわゆる燃焼開始)というメカニズムです。つまり可燃ガス、600℃以上の熱源、酸素といった3つの要素が揃った時、燃焼が始まるというわけです。メラメラしている炎とは、薪が燃えているのではなく可燃ガスが燃えているわけです。

ということはですよ。可燃ガスの立ち上る薪上部に熱源を設置した方が燃焼され易いということになるわけです。こういうわけで、薪の上部に火種(着火のための熱源)を設置する上部着火法(トップダウン)が理に叶っているということがお分かりいただけると思います。

我が家の薪ストーブ(ヨツールF500)も含め、最近は炉内上部に二次燃焼用空気吹き出し口を備えたクリーンバーン薪ストーブが多くなってきています。このタイプの薪ストーブは上部から燃焼用酸素が供給されるので、上部着火法にはとても適しています。

可燃ガスを燃やす上部着火法とは、すなわち煙を燃やす燃焼法なので、排煙が少なくなり環境にもgood。また煙突煙道内の汚れも少なくなりgood。

薪ストーブは、よく乾いた薪でトップダウンがオススメです。

■ トップダウン その2 by T2019/11/04

前方に置く薪

前回の記事では、上部着火法(トップダウン)について書きました。

では、着火がスムーズに進行し薪ストーブも充分暖まり巡航運転に移行したとします。その後はどのように薪をくべれば良いのでしょうか?トップダウンを継続せんがためとはいえ、燃焼中の薪(熱源)の下に新たな薪を置くことは困難です。

我が家では、いろいろ経験と情報収集した結果、現在は以下のように薪を置いていきます。

まず最初に燃焼中の薪や熾(おき)を炉内後方へ集めます。次に新たな薪を前方に置きます。こうすれば後方の熱源によって新たな薪から発生する可燃ガス(けむり)が燃焼され易くなります。さらに前方に置かれた新たな薪が障害物となり、前方取り入れ口から炉内に入ってくる空気が直接後方の熱源に触れにくくなり、よって熱源が長持ちします。こうやって前方の薪の可燃ガスを燃焼させ、順次後方へ薪を送っていきます。

ポイントは薪を燃やすイメージを刷新して、可燃ガス(煙)を最大限燃やすイメージにシフトすることです。不完全燃焼の煙を多く排出することは無駄に薪を燃やしていることになります。

薪を無駄使いせず、省エネライフに努めたいものです。

■ お爺さんは山へ柴刈りに by T2019/11/05

柴を薪に

11月第1日曜日に、金山里山の会員と共に森の中で薪原木を集めていました。家の裏山で薪を頂けることは本当に有り難いことです。金山里山の会にとても感謝しています。

金山里山の会が販売用薪や椎茸原木用にコナラの幹を伐り出す過程によって生じる伐採雑木は、その場に放置されるままなので、それを自宅用自給薪に活用すれば、森も綺麗になりお互いのメリットにつながります。

コナラなど大木の細枝、サカキやソヨゴなどの常緑中木の幹などは割る必要がなく、そのまま薪にすることができます。前回のブログで書いた効率的なトップダウン燃焼法によって細い薪も十分燃料として活用することができます。体力のある今ならば太い幹を斧で割って派手に燃やし続けることができるかもしれませんが、将来高齢になると収集が楽で作業が安全な細い薪は重要な燃料になると思われます。

このような細い薪は、粗朶(ソダ)とか柴(シバ)と言います。「お爺さんは山へ柴刈りに」の柴です。「お爺さんは山へ木を伐りに」とは決してならないのです。

足るを知る老人。そんなお爺さんになるために、今のうちから地味で捨てられがちの柴を大切に燃やしていきたいと思います。

■ 認識が変われば by T2019/11/06

剪定によって生じた枝葉の山

これからの寒い季節は落葉樹の剪定時期。でも皆さん、剪定枝葉はどのように処理しておられますか?

割と太めの枝は極力薪燃料にできます。でも細い枝葉はどう処理するか?
チッパーの機械で細かくして堆肥化というのは如何でしょうか?

写真は剪定によって生じた枝葉の山。ほんの2時間程の作業でこれだけの山になりました。これからまだまだドンドンでてきます。ただ単に邪魔な廃棄物を片付ける作業でなく、堆肥を生産する作業だと認識すれば、俄然モチベーションが高まります。

堆肥化の現実性が証明できれば、里山の枯れ枝処理にも活かすことができると考えます。

認識が変われば気分も変わります。

■ 何故、薪ストーブは多数派にならないのか by T2019/11/08

薪ストーブ

現代の日本において、薪ストーブが主要な暖房手段にならない理由を、僕は今までこう考えていた。
「かつての囲炉裏や薪風呂の時代、そんな時代の不便で重労働で辛い思い出がトラウマになっていて、そんな時代を二度と繰り返したくないと考える年配者が多いから。」と。

ところが先日、ある薪ストーブ店のオーナーからこんな話を伺った。
「現代の日本において、薪ストーブが主要な暖房手段にならないのは、薪ストーブは経済的に豊かな人々の趣味道楽であるといった固定観念が強いからのようです。どうやら大多数の人が、薪ストーブは自分の住む世界とは別の人種の、別荘にでも置くようなオシャレなアイテムであると思い込んでいます。これだけコテンパンに、化石燃料消費による地球温暖化(=最近の日本の大水害)や原発事故を経験したにもかかわらず、それでもなお依然としてマインドセットを変えようとしないのは、薪ストーブは身分不相応と決めつけているからなのかも。」

確かに、自分で薪を作らず、全て購入した薪を消費するとしたら、かなりの燃料コストになり、それはセレブの道楽に見えるかもしれない。
でも、薪を自産自消すれば、我が家の経済状況でしても薪ストーブライフを20年近く続けることが現実にできている。

薪の自産自消に労力と時間を費やすなんてトラウマであり、かと言って出来上がった薪を購入する経済的余裕は無い。つまり楽に安く買える暖房エネルギーを求めるならば薪ストーブは選択肢から外されるであろう。

化石燃料や原子力を手放しで肯定するわけではない。でも一度味を占めてしまった楽さ手軽さ便利さを手放すことができない。大体この辺りが、薪ストーブをして主要暖房に普及し得ない理由のような気がする。

話は変わるが、先日、依存症を研究している某医師の講演を拝聴した。
「依存症とは、害悪であると分かっていてもやめられず、最終的に身を滅ぼす恐ろしい状態です。アルコール、薬物、ゲーム、ギャンブル、買い物などなど・・全て依存症のリスクがあります。でも勉強、スポーツなどの依存症はほとんど見られません。何故なら依存症リスクというものは、常に手軽に獲得できる快楽に潜んでいるからです。苦労して獲得できる快楽・悦びは依存症にはなり得ません。」

日本においてここ数年の間に現実化した大洪水及び原発大爆発。大量に消費される化石燃料や原子力エネルギー依存が人類を滅ぼしかねないところまで来ている感は否定できない。

ところで、僕は薪ストーブ依存症だと指摘されても、確かに否定はできない。

■ ここに住めることに感謝 by T2019/11/09

ここにいる

先日、庭の落葉樹の剪定をしていました。すると一台の軽トラックが一旦通り過ぎましたが、バックして戻ってきました。見ると町内の知人。
「その切った枝葉の山、トラックの後ろに乗せな。ウチの山に持って行って捨ててあげるから。」

何と有難い言葉!都会街中でそんな経験ありますか?皆さん苦労して公営焼却場へ運ぶか、造園業者に処理を依頼していることでしょう。そんなお金云々のこと以上に助け合いの気持ちの有り難さ。

今回は、先述のブログで書いたように枝葉をチップ化して堆肥にする予定なので、今後必要になった時は是非ともお願いしたいと告げました。

この金山里山に住めることに、心から感謝しています。

と同時に僕は金山里山の住人であり、一過性の観光客ではありません。観光客だったら「美しい里山」とか「親切な里山の人々に感謝」と只々表面的な印象を述べるだけの身分でしょう。でも住人であるということは、美しい里山を作り維持していくことに自ら参加していく身分であり、親切な人間関係を維持していくことに自ら努めていく身分であるということです。

美しい里山はいつもそこにあるものでなく、不断に作っていくもの。うわべの言葉だけの感謝に終わらず、自らの行動に裏付けられた感謝を肝に銘じて。

■ ここは楽園 by M2019/11/10

楽園の夜明け
25年前、この地がこれほど魅力に満ちた場所とは思いもしませんでした。穏やかな稜線が続く射水野の丘陵地。神々しさがあるわけでもなく、煌びやかさがあるわけでもないのですが、この景色に惹かれたことは確かです。

「毎日眺める景色だから疲れない方が良いよね。」という会話を夫と交わした記憶は微かに残っています。

移り住んでもうすぐ丸19年になります。日本のどこにでもありそうな風景ですが、毎日、変化を感じることができます。空の色、風向き、気温etc. ちょっとした違いで草花、枝葉、土石…、眼に映る様は違うのです。

今朝は今シーズン初めて白鳥を見ることができました。

地元で生まれ育った方たちは「ここ」のどこがいいの?と不思議がられます。私たちにとっては「すべて」がいいのです。夜の静けさ、今の季節は朝のキンとした冷え込みも…。

そして旅行好きの私たちにとっては最寄りの空港まで車で30分というのも魅力です。しかも駐車料金は無料ですから「いつでも気軽に旅行をしなさい!」と言われているようなものです。

居てよし!
旅に出るによし!

幸いにも私たちと全く同じ志向性を持った方は稀なのでしょう。ですから、土地を奪い合う必要もありません。

ここは「私たちにとっての」楽園。人と同じでない方が、楽園に辿り着き易いのかもしれません。

■ 火の無いところに煙は・・? by T2019/11/11

黄金(?)の道

沖縄の首里城が全焼しました。原因は電気系統からの発火のよう。
白川郷の合掌集落でも火災がありました。

「火を使わないオール電化は家事の心配も無く高齢者も安全です。」とは決して言えない。もちろん火を使う暮らしも、火事に注意することは当然ですが。

ところで、薪ストーブの場合、火の無いところに煙は絶対立たない。

ところが、電気配線の場合、火の無いところから稀に煙が立つ。
  
とにかく、自動運転というモノは恐ろしい。
 

「そんな国があると聞いた。
 全ての道が黄金で舗装されている。
 そこは、ちょうどボーダーラインを越えたところ。
 君の番がきた時、学ばなきゃいけない事が一つある。
 見つけようとするモノよりも、失うモノが多いことを。」
  Across the Borderline (John Hiatt Ry Cooder James Dickinson) より