One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 熱移動の3原則 by T2020/12/09

吹き抜け暖房

中学校の理科で学ぶことに「熱移動の3原則」があります。つまり、熱の伝わり方には、伝導、対流、放射の3つがあるということです。

伝導とは、物と物が接することによって熱が伝わること。床暖房やホットカーペット上で暖かくなることや、エアコンやファンヒーターからの暖かい空気の中で身体が暖まるような熱移動です。

対流とは、空気や液体の温度差によって空気や液体が熱と共に移動すること。たとえば暖かい空気が上昇したり冷たい空気が下降したりすることによっての熱移動です。

放射とは、太陽や薪ストーブの暖かさのように、熱源から空気などを介さず、真空でも直接物質を暖めるような熱移動です。

さて、薪ストーブの暖かさは熱移動の3原則からすれば放射に相当しますが、使い方によっては対流と伝導も期待できます。それは吹き抜けを利用した2階暖房です。

我が家の作りは1階がリビング・ダイニング・キッチン。ここは放射によって直接暖房されます。放射は直接物質を暖めますが、空気も物質ですから当然空気も徐々に暖まります。暖まった空気は対流によって吹き抜けを昇り、2階寝室内に入ってきます。1階で食事や寛いでいると同時に、2階寝室内も暖まり続けています。

就寝時は暖まって乾いた寝具やパジャマで快適に床に就くというわけです。これを知ったら冷え冷えとした布団の中に潜りこむ生活に戻ることができません。また電気毛布や電気カーペットは電磁波による健康被害リスクを考えると絶対に使いたくありません。

薪ストーブ暖房とは、放射・対流・伝導の熱移動3原則を全て活用したシンプルで無害かつ低コストの理想的暖房です。