One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 湿度に注目 by T2020/12/22

温湿計

皆さん、湿度の求め方を知っていますか?湿度は中学校で学びます。僕が薪ストーブの素晴らしさを認識した理由の一つに、湿度があります。

湿度を決定する要因は2つ、①空気中に含まれる水蒸気量と②その場所の気温です。
気温が低いと含むことのできる水蒸気量(これを飽和水蒸気量という)が小さくなり、気温が高いと飽和水蒸気量が大きくなります。湿度とは実際の水蒸気量が飽和水蒸気量に対してどれくらいの割合であるかの数値です。すなわち

湿度=実際の空気中に含まれている水蒸気量(g/㎥)÷飽和水蒸気量(g/㎥)×100

よって気温の低い冬は分母の飽和水蒸気量が小さいので、例えば雪が降っていて外気の湿度が100%近くだったとしても、実際の水蒸気量は夏に比べて格段に少ないわけです。もともと少ない水蒸気量の外気を室内に取り込み暖房して室温(気温)を上昇させると、室内気温における飽和水蒸気量が高まる(つまり分母が大きくなる)ので湿度は下がります。これが冬の乾燥原因です。

さて、エアコンやファンヒーターは遠赤外線を発しない温風暖房のため、室温をグッと上げないと寒く感じます。だいたい23℃くらいが適温でしょうか。ところが、薪ストーブのように遠赤外線暖房では23℃だと暑いです。20℃前後が適温です。ということは、薪ストーブの方がエアコン・ファンヒーターよりも同じ空気で湿度が高めになります。

写真は12月21日冬至の正午時点での我が家一階温湿計。天気は曇り、室温19℃、湿度54%で快適ゾーンに入っています。もしも薪ストーブじゃなくてエアコン・ファンヒーターだと19℃は寒いので室温を上げます。すると湿度は下がっていきます。

インフルエンザやコロナなど、ウイルス対策には湿度が極めて重要です。皆さん湿度に注目しましょう。湿度に注目してコロナ感染を抑制しましょう。