One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ ギバーとテイカー by T2021/11/05

初夏の笹尾池
金山里山の会の、特に年配の会員さんを見ていると、つくづくギバーだなあと思います。ギバー(giver)つまり「与える人」。森の木を育てたり、林道を整美したり、その成果が形になるのはずっと先で、自分の取り分は少なく、自分の労力と時間を多く提供するばかり、にも関わらず、嬉々として活動されている姿を見るにつけ、本当にギバーだなあと感動します。

それなのに、金山里山の会でキノコ研究林として松茸や網茸を保護するために、地権者の了解を得た上で、無断入山しないようロープを張ると、それに何かと物申してくる人がいるのも事実です。地権者でもないのに。

「松茸、今年はどれだけ売れて儲かった?」とか、「散策しづらくなった」とか・・。これから将来、キノコがたくさん採れる里山を拡大するための小さな研究林で、採れた松茸は真っ先に小学校の給食に提供し、販売などしたことないにも関わらず。

世の中には、与えることよりも、もらうことばかりを考えるテイカー(taker)がいるのも現実です。

完全なギバーは存在しないし、完全なテイカーも存在しないでしょう。現実の世の中はギヴ&テイクで成り立っています。しかしながら、ギバー的傾向の強い人間とテイカー的傾向の強い人間に、何となく分類できるような気もします。

環境を良くする活動に奉仕するギバーにのみ、自然の恵みが与えられるわけでなく、良くなった環境の恩恵はテイカーにも同様に与えられます。それでも奉仕せずにはいられないギバー。自然保護のために一生懸命活動しているギバー。僕は頭の下がる思いです。

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