One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ ウイスキーと投資 by T2021/05/02

富山県三郎丸蒸留所
日本のウイスキーは世界5大ウイスキーの一つ。よって外国の方と日本酒について語り合うことはほぼ不可能だが、ウイスキーだったら堂々と世界を舞台に語り合うことが可能。

日本ウイスキーの魅力は、職人技とも言うべきブレンディット能力の高さにある。それに対してシングルモルトにおいては不利。ピート土壌は日本の土地から掘り出すことがほぼ不可能だったり、国内大麦生産量も多くない。つまり日本ウイスキーの素晴らしさは、不利な環境条件を人的能力で克服し、世界トップレベルにまで押し上げている点にある。

さて話は180度変わって投資信託の話。投資信託には、インデックスファンドとアクティブファンドがある。前者は日経平均株価などのインデックス(指標)に連動して値をつける投資信託であり、世界人口が今世紀末まで増加することを根拠に、経済は成長するという前提で投資するもの、と僕は認識している。それに対して後者は、運用担当者が株価指数以上の運用利益を目指す投資信託だ。

確かにアクティブはインデックスよりもリスクが高いのかも知れない。しかし本当に世界経済は人口増加によって成長し続けるのだろうか?人間が活動する限り経済は成長し続けるのだろうか?そんな成長神話の上に昼寝していてよいのだろうか?反対に、人口減少の日本経済は斜陽しても仕方のないことなのか?

またまた話はウイスキーに戻る。シングルモルトが、唯自然に任せるインデックスファンドならば、日本が得意とするブレンディットウイスキーは、人為的努力で未来を切り開くアクティブファンドに相当すると思うのだ。

誰かが言っていた。「シングルモルトは神が作る。だがブレンディットは人間が作る。」と。

そして現在、世界でウイスキー生産量の90%以上がブレンディットウイスキーで占められている。この現状から何を読み取り、未来をどのように予測し、あなただったら明日に向かって、どのように打って出るのか?

それとも、神様か誰かが何かをしてくれると、お任せ一辺倒?